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2018年11月08日

タクシーに乗っているときに自動車事故に遭いました。タクシーにも過失がある場合私の治療費を相手の保険会社は出してくれないのでしょうか?

2018年11月08日
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タクシーに乗っているときに自動車事故に遭いました。タクシーにも過失がある場合私の治療費を相手の保険会社は出してくれないのでしょうか?

いいえ,相手の保険会社にも賠償金を請求できます。タクシー乗車中に事故に遭ったときには,事故の相手方にもタクシー運転手にもタクシー会社にも,全額の損害賠償請求が可能です。ただし,乗客が危険を引き起こした場合などには,賠償金が減額される可能性があります。




 交通事故 : タクシー乗車中の事故 




◆共同不法行為について




【タクシー運転手と事故の相手方は共同不法行為者となる】

タクシーに乗車中に交通事故に遭った場合,事故の相手車両だけではなく,タクシー運転手にも過失があるケースが多いです。

その場合には,事故の相手のみならず,タクシーの運転手にも不法行為が成立します。

交通事故は,事故の相手とタクシーの運転手の2人が起こしたものだからです。また,タクシー会社にも使用者責任が発生します。

このように,2人以上の人が共同して不法行為を行い,他人に損害を発生させるケースのことを「共同不法行為」と言います。









◆どちらにも全額の請求が可能




共同不法行為が行われたとき,共同不法行為者の責任は「連帯責任」となります。

連帯責任とは,債務者が全員,債務全額についての責任を負うものです。
この場合,各債務者は債権者に対し,自分の負担割合を主張することはできません。

そこでタクシー乗車中に交通事故に遭い,タクシー運転手,タクシー会社,事故の相手方に共同不法行為が成立する場合には,被害者は3者に対し,全額の賠償金を請求できます。

事故の相手が自動車保険に加入している場合,事故の相手に対して賠償金を請求することが可能です。

相手の保険会社は,「先にタクシー運転手に請求をするように」などと主張することはできません。









◆どちらかから全額の支払いを受けると,他方には請求できない




ただし,連帯責任の場合であっても,債務全額の支払いを受けると債務は消滅します。

そこで,タクシー運転手やタクシー会社から損害賠償金の支払いを受けたら,それ以上に事故の相手方の保険会社に請求することはできません。









◆「同乗者」として減額されるケース




タクシーに乗車中に事故に遭ったとき,被害者が事故発生に寄与していた場合には,被害者自身に過失があるので賠償金を減額される可能性があります。

たとえばタクシー乗車中に乗客が運転手に対して暴行を振るったり大声を出してわめいたりして,危険を引き起こした場合などです。

そうではなく普通に乗車していただけであれば,減額はされません。



タクシー乗車中に事故に遭ったときには,一般の車両の事故とは異なるさまざまな問題が発生します。お困りの際には,弁護士までご相談下さい。





▼参考記事
・交通事故と慰謝料のすべて
・交通事故の過失相殺とは
・よつばの交通事故への「想い」と「こだわり」

▼よつば総合法律事務所 公式サイト
▼よつば総合法律事務所 公式ブログ




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