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2018年11月07日

交通事故の休業損害はなぜ,症状固定までしか支払われないのですか?

2018年11月07日
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交通事故の休業損害はなぜ,症状固定までしか支払われないのですか?

休業損害は,入通院治療や自宅療養のために仕事ができなくなったことによる減収です。
症状固定するまでは治療の必要がありますが,症状固定すると治療の必要がなくなるので,休業損害は発生しなくなります。ただし後遺障害が残った場合には,労働能力が低下するので将来の減収分を「逸失利益」として請求できます。





 交通事故 : 休業損害 




◆休業損害の基本的な考え方




休業損害とは,交通事故で受傷して治療が必要になったために働けなくなり,得られなくなった収入に相当する損害です。

有職者の方が交通事故に遭うと,入通院治療や自宅療養が必要になって,その間仕事ができなくなります。すると,本来なら働いて得られたはずの収入を得られなくなります。

このような減収は交通事故によって発生したと言えるので,加害者に請求することができます。これが休業損害です。









◆症状固定すると休業損害は発生しない




症状固定とは,それ以上治療を続けても症状が改善しなくなった状態です。

症状固定すると,治療を継続しても意味がないので,一般的に治療を終了します。
すると,被害者は治療のために仕事を休む必要がなくなるので,休業損害は発生しなくなります。


症状固定した後に仕事を休んだとしても,その分の休業損害を相手に求めることはできません。









◆後遺障害が残ったら逸失利益が認められる




そうはいっても,症状固定したときに後遺障害が残っていたら,以前と同じようには働けなくなるケースが多いです。

身体が不自由になるので,これまでできたことでも上手くこなせなくなってしまうことがありますし,場合によっては仕事を辞めざるを得ないケースもあるでしょう。
そのようなときには,後遺障害による減収分を「逸失利益」として加害者に請求できます。

逸失利益とは,交通事故で後遺障害が残ったことにより,労働能力が低下して得られなくなってしまった収入(減収分)のことです。

交通事故がなかったら減収は発生しなかったと言えるので,後遺障害が残ったときには認定された等級に応じて加害者に逸失利益を請求できます。


つまり,交通事故による減収に関する損害賠償金は,症状固定時までは休業損害として,症状固定後は逸失利益として,加害者に請求することとなります。




以上のように,交通事故では,「症状固定時」を境目として,発生する賠償金の種類(費目)が大きく変わります。
適正な金額の賠償金を受け取るためには,賠償金の計算方法についての法律知識が必要です。
お困りの際には,お早めに弁護士までご相談下さい。





▼参考記事
・交通事故によりけがをしました。そのために勤務先を退職したり解雇されたりしたとき,休業損害や逸失利益はどうなりますか?
・交通事故における損害賠償の項目について
・交通事故の逸失利益

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(よつば総合法律事務所 弁護士 佐藤寿康)
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