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2018年06月08日

交通事故によって,顔に傷痕が残りました。周りからは「傷痕ほとんどないね。目立たないし,大丈夫だよ」といわれるのですが,私はすごく気になります。このような場合,何か請求できないでしょうか?

2018年06月08日
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交通事故によって,顔に傷痕が残りました。周りからは「傷痕ほとんどないね。目立たないし,大丈夫だよ」といわれるのですが,私はすごく気になります。このような場合,何か請求できないでしょうか?

まずは「外貌醜状」の後遺障害に該当しないか検討すべきです。後遺障害に該当すれば後遺障害慰謝料や逸失利益を求められます。また,自賠責の後遺障害基準に該当しないとしても,裁判をすれば後遺障害慰謝料が認められることもあります。




 交通事故 : 外貌醜状 




◆外貌醜状とは




交通事故で顔に傷跡が残ると「外貌醜状」という後遺障害が認められる可能性があります。

外貌醜状とは,顔や首,頭などの露出部分に傷痕や瘢痕が残ってしまった場合に認められる後遺障害です。


基本的には他の人から見て「醜い」と感じるかどうかが後遺障害認定の基準となりますが,自賠責の認定基準では傷痕の大きさによって機械的に判断されます。








◆自賠責の外貌醜状認定基準




外貌醜状で認定される後遺障害の等級は,7級か9級か12級です。

12級がもっとも軽い症状で一番認定を受けやすいのですが,12級に認定されると,後遺障害慰謝料として290万円程度の後遺障害慰謝料が支払われますし,後遺障害逸失利益も請求できる可能性があります。




認定基準は以下の通りです。

【12級14号 外貌に醜状を残すもの】

・頭部の場合,鶏卵大面以上の瘢痕または頭蓋骨の鶏卵大面以上の欠損が残った場合
・顔面部の場合,10円銅貨大以上の瘢痕または長さ3p以上の線状痕が残った場合
・頸部の場合,鶏卵大面以上の瘢痕が残った場合


上記については,1つの傷で大きさ・長さの要件を満たす必要があり,複数の傷痕を合計して大きさや長さを測ることはできません。

大きさの測定は機械的に行われるので,1ミリメートルでも不足していたら,後遺障害としての認定は受けられません。







◆自賠責の外貌醜状に該当しなくても慰謝料が認められた例




しかし,上記の自賠責の外貌醜状の基準に該当しなくても後遺障害が認められて,慰謝料が認められた事例があります。


● 大阪地裁平成13年4月24日判決交民集34巻6号1773頁

この裁判例の事案は,被害者の女性の顔面の2か所に傷跡が残りましたが,自賠責の認定基準に足りず,後遺障害非該当とされたというものです。

判決では,女性の醜状痕が12級14号に近い大きさとなっていることを重視して,慰謝料として200万円が認定されました。




以上のように,たとえ自賠責の後遺障害認定基準に該当しなくても,裁判をすると後遺障害として慰謝料が認められるケースもあるので,諦める必要はありません。
交通事故で顔や首,頭などの目立つ場所に醜状痕が残った場合には,一度弁護士までご相談下さい。






▼参考記事
・交通事故での醜状障害の後遺障害慰謝料は高くなることがあると聞きました。本当にそうなのでしょうか?
・傷跡の解決事例
・後遺障害等級について

▼よつば総合法律事務所 公式サイト
▼よつば総合法律事務所 公式ブログ




(よつば総合法律事務所 弁護士 佐藤寿康)
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