HOME > 2018年06月04日

2018年06月04日

交通事故に遭うと,視覚に異常が出ることがありますか?

2018年06月04日
このエントリーをはてなブックマークに追加

交通事故に遭うと,視覚に異常が出ることがありますか?

交通事故で高次脳機能障害になると、物を見てもその名前がわからない視覚失認になることがあります。





 交通事故による高次脳機能障害と視覚失認




◆物の名前がわからない




(Cさん56歳男性)
夕方から雨が本降りになり、日没前なのに日が暮れたようにあたりは薄暗く見えます。
自宅近くの信号のない横断歩道を渡っているとき、無灯火の車がブレーキをかけずにCさんの方に向かって走ってきました。

その後の記憶は途切れ、Cさんが目を覚ましたのは病院のベッドの上でした。
手足は動くし、どこも痛いところはありません。
車にはねられはしたものの、怪我は軽かったのだ・・Cさんは不幸中の幸いと思うことにしました。


しかし、お医者さんの考えは違いました。
Cさんは、交通事故で頭を打ったことが原因で高次脳機能障害になったことが、画像診断でわかったのです。




Cさんに現れた主な症状は、視覚失認(しかくしつにん)でした。
視力が悪くなったわけではないのに、ものを見てもそれが何か良くわからないのです。

看護師さんがCさんに朝食を運んできます。
スープを飲むためのスプーンと、ソーセージを食べるためのフォークがお盆の上に載っていますが、スプーンとフォークを見ても、それが何か、どう使うのかわかりません。

Cさんは、脳のなかで行われる視覚による情報処理に問題が起きたために、高次脳機能障害の後遺症のひとつである視覚失認を起こしたのでした。









◆症状が改善するとリハビリテーションが楽しくなる




Cさんは、医師や看護師に励まされてリハビリテーションを始めました。

絵カードに描いてあるハサミや植木鉢、メガネなどを見てそれが何という物品か答える訓練は、はじめは答えができず、苦労しましたが、何度も同じ訓練を繰り返すうちに、だんだん物の名前が言えるようになりました。


そうなると、単調でつまらなく感じていたリハビリテーションが楽しみになってきます。


次は、実物を見て名前を答える訓練です。
立体的な物は、見る角度によって形が違って見えるので、視覚情報がより複雑になるので、より難易度が高くなります。

Cさんは、リハビリテーションの課題ができた時の達成感を味わいたくて、次の訓練に集中して取り組みました。
立体を認知する能力が上げるために、視線を動かす訓練も行いました。



Cさんは退院するにあたって身の周りのものを決まったところに置くと視覚失認の症状が出にくくなると教わりました。

そこで、妻と相談しながら、不要なものは捨て、カーテンの色を統一するなど部屋の模様替えをした結果、視覚失認をあまり気にせず暮らせるようになりました。



Cさんは、積極的にリハビリテーションと向き合った結果、高次脳機能障害による視覚失認を克服したのです。






▼参考記事
・交通事故による高次脳機能障害:左半側空間無視とリハビリテーションですか?
・当事務所の交通事故解決事例
・交通事故の注目の裁判例

▼よつば総合法律事務所 公式サイト
▼よつば総合法律事務所 公式ブログ




(よつば総合法律事務所 弁護士 大澤一郎)
プロフィール
よつば総合法律事務所
千葉県最大級の法律事務所。弁護士16名が所属しております。事務所名の「よつば」は事務所に関わる人が皆幸せになるようにとの思いから名付けました。お気軽にご相談ください。
柏事務所:千葉県柏市(柏駅徒歩3分)
千葉事務所:千葉市(千葉駅徒歩3分)

千葉で交通事故に強い弁護士の無料相談サイト

メールでのお問い合わせ
2018年 06月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事