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2018年04月13日

後遺障害診断書に症状固定日が書いてあります。症状固定日はこれで確定ですか。後で違うなどと認定されることはないですか?

2018年04月13日
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後遺障害診断書に症状固定日が書いてあります。症状固定日はこれで確定ですか。後で違うなどと認定されることはないですか?

いいえ,確定ではありません。裁判が起こった場合などには,裁判所が別の症状固定日を認定するケースがあります。




 交通事故 : 症状固定日 




◆症状固定日とは



交通事故で受傷して後遺障害が残った場合には,症状固定日が非常に重要です。

症状固定とは,それ以上治療を続けても症状が改善しなくなった状態のことです。症状固定日とは,症状固定した日にちです。

症状固定すると,それ以上治療しても状態が良くならないので,治療する意味がないと考えられ,
以後の治療費は原則として賠償の対象となりません。また,症状固定後は休業損害や入通院慰謝料も発生しません。

また,症状固定した時点で残っている症状が「後遺障害」と評価されるので,
後遺障害認定の際の判断対象となります。






◆症状固定日が変更されるケース




症状固定日を判断するのは,基本的に,治療を担当している医師です。
医師が医学的な観点から症状固定日を決定し,後遺障害診断書に記載します。
しかし,医師が決めた「症状固定日」も絶対的なものではなく,ケースによっては後に変更される可能性があります。


症状固定日が変更されるのは,裁判で時期が争いになった場合が多いです。

裁判になると,加害者が,後遺障害診断書に書かれた症状固定日より早期の症状固定時期を主張し,双方に意見の対立が起こるケースがあります。

症状固定日が早いほうが,賠償の対象となる治療費や入通院慰謝料が安くなるためです。



また,反対に,加害者が「症状固定後に可動域制限などが改善している」となどして後遺障害の該当性や等級を争い,症状固定日が後遺障害診断書記載のものより後であると主張することもあります。


このような場合,裁判所は,医師による症状固定時期の判断を踏まえたうえで,以下のようなことを検討し,症状固定日を認定します


・傷害や症状の内容
・症状の経過
・治療による改善の有無
・治療や処置の内容
・通院頻度や治療中断の有無
・検査結果(他覚的所見の有無)
・その症状で,症状固定までに通常必要な期間
・交通事故の状況


症状固定日が変更されると,加害者に請求できる賠償金の金額が変わってきますし,時効の起算点も変わります。

できれば,通院時から,後に症状固定時を変更されないよう,慎重に対応すべきです。
たとえば,症状が一進一退の状態で長く推移してきているのに,主治医の先生が「治療を継続する」といっている場合には,主治医に症状固定時期について相談することも視野に入ってくることがあります。




症状固定日が争われた事例は,当事務所のサイトの「注目の裁判例」のページにも出てきます。
当事務所の弁護士が一生懸命お書きしていますので,たまにはのぞいてみてください。





▼参考記事
・交通事故の注目の裁判例
・交通事故による後遺障害の解説
・よつばの交通事故への「想い」と「こだわり」/重度の後遺障害と示談交渉について

▼よつば総合法律事務所 公式サイト
▼よつば総合法律事務所 公式ブログ




(よつば総合法律事務所 弁護士 佐藤寿康)
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