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2018年02月15日

交通事故で通院している病院の医師から,手術を受けるか保存治療を継続するか選択するよう言われました。手術を受けないと,後遺障害には認定されないですか?

2018年02月15日
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交通事故で通院している病院の医師から,手術を受けるか保存治療を継続するか選択するよう言われました。手術を受けないと,後遺障害には認定されないですか?

手術を受けないと後遺障害を受けられない,ということはありません。
ただ,手術をしたら症状が改善するにもかかわらず,あえて手術をしないために症状が残っていると考えられる場合には,賠償金額が減額される可能性があります。





 後遺障害認定 : 手術か保存治療



◆手術をするかどうかは,被害者の自由




交通事故の後遺障害認定は,症状固定時に被害者の身体に残っている症状について,認定されます。

手術をするか保存療法を継続するか選択できるケースにおいて,手術をしないからといって,症状固定しないわけでもありませんし,手術していないことを理由として後遺障害が否定されることもありません。




複数の考えられる治療方法があるとき,その中のどの治療方法を選択するかは被害者の自由だからです。

もし,手術しないと後遺障害が認められないということになると,被害者に手術を強制することになってしまい,不合理です。







◆手術をしたら症状が改善する場合について




ただ,手術をしたら症状の改善が見込めるケースもあります。

それにもかかわらず,あえて被害者が手術を受けないで症状を悪化させている場合には,被害者の選択によって損害が拡大していると考えられます。

このような場合には,過失相殺を類推して,相手に請求できる賠償金を減額されてしまう可能性があります。

また,手術をしたら症状が完治するにもかかわらず手術を拒絶している場合には,症状と交通事故の因果関係が否定されて,後遺障害が認定されない可能性も出てきます。







◆減額・否定されるかどうかの判断基準




手術を受けないことで賠償金が減額されたり,因果関係を否定されたりする場合とされない場合は,どのような判断基準で分かれるのでしょうか?

被害者が手術を拒絶したことについて正当な理由がある場合には,減額や後遺障害の否定は行われにくいです。

たとえば,「手術に大きな危険が伴うので,あえて手術を受けない」という場合には,手術を受けなかったとしても賠償金の減額はないでしょう。

これに対し,手術自体のリスクは小さいにもかかわらず,「仕事が忙しい」などという理由で手術を拒絶している場合などには,賠償金を減額されやすいです。







◆手術を受けたこと自体が後遺障害の認定基準になる場合




また,後遺障害の中には,手術を受けたこと自体が認定基準となっているものもあります。

たとえば,脊柱変形の後遺障害の場合,一定の手術(脊椎固定術や,3個以上の脊椎に椎弓切除術などの椎弓形成術を施したこと)が11級の認定基準となっています。

このような場合には,手術を受けないとこの後遺障害の認定が行われません。




以上のように,手術と後遺障害の関係にも,配慮が必要なケースがあります。
御説明の可能なこともありますから,お気軽にご相談下さい。





▼参考記事
・交通事故による後遺障害の解説
・後遺障害等級について
・当事務所の交通事故解決事例

▼よつば総合法律事務所 公式サイト




(よつば総合法律事務所 弁護士 佐藤寿康)
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