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2018年02月05日

交通事故で頭を打ち,高次脳機能障害になりました。言語障害の症状はよくある事ですか?

 
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交通事故で頭を打ち,高次脳機能障害になりました。言語障害の症状はよくある事ですか?

言語をあやつる能力は脳の複数のエリアと密接な関係があるため,言語障害は高次脳機能障害の後遺症のなかでも比較的多く見られる症状です。




 高次脳機能障害 : 言語障害



◆高次脳機能障害に多い症状:言語障害




高次脳機能障害で言語能力が著しく低下する症状が現れると,言語障害と診断されます。

言語障害は,交通事故が原因の高次脳機能障害の後遺症のなかでも,比較的多く見られるものです。

言語を自由に操る能力は,あらゆる生物のなかでも人間だけが持つものです。

つまり,高度に発達した脳の働きがなければ,言語能力は維持できないのです。




しかも,言葉をしゃべるという能力は,双方向ではじめて成り立つものであり,相手の話すことを聞き理解するという能力が不可欠です。

本を音読する場合は,視覚情報との統合も必要です。暗記している詩を声に出すなら,記憶から音声にすべき情報を掘り起こします。

わたしたちがあたり前のようにしゃべり,相手の話すことを聞きとり,さらに会話を続けるという行為は,実は脳がつかさどる高次脳機能のなかでも,もっとも複雑な情報処理の一種だったのです。

ですから,わずかでも言語に関わる脳の一部が傷ついただけでも,言語能力に問題が起きて言語障害を発症する可能性が極めて高くなるのです。







◆言語に関する脳の領域はこんなにたくさんある




【ブローカ野(や)】
言葉をはっきり発音する機能と関係があります。
ブローカ―野を損傷すると,発話が困難になるブローカ野失語症になります。

片言の程度しか話せなくなったり,適切な言葉を見つけられない,目の前の物の名前をたずねられて,それが良く知っているものであっても,その名称をうまく言えないなどの症状が現れます。




【ウェルニッケ野(や)】
ウェルニッケ野は,聴覚野の近くにあります。

ウェルニッケ野を損傷したために発症するウェルニッケ失語症は,よどみなく話すことができるが,内容に乏しかったり,相手の会話とかみ合わずちぐはぐな会話しか話せない,意味のないことを話し続けるといった症状が現れますが,これはウェルニッケ野が音声認識に関する高次脳機能と関係があるためと考えられています。




【聴覚野(ちょうかくや)】
ウェルニッケ野の近くにあります。
音声に関する情報は,内耳を通して聴覚野に届き,周波数の解析などが行われます。




【角回(かくかい)】
文字情報の意味について処理するエリアです。




【一次視覚野(いちじしかくや)】
文字情報が届き,視覚刺激を解析します。




このように発話は,脳の複数のエリアが協力しあって行う複雑な作業なので,脳を損傷して高次脳機能障害になった場合,部位によってさまざまなタイプの言語障害を発症する可能性があります。




▼参考記事
・高次脳機能障害の症状に気付くには,どのようにすればよいですか。
・交通事故で高次脳機能障害になり,専門医のいる病院をご紹介し,専門的なリハビリを行い後遺障害の認定をスムーズにでき解決した事例
・交通事故専門チームによるご相談・解決




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(よつば総合法律事務所 弁護士 大澤一郎)
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