2017年07月13日

交通事故の慰謝料が増額される場合は,どのような場合ですか?

2017年07月13日
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交通事故の慰謝料が増額される場合は,どのような場合ですか?

交通事故で怪我をしたら,相手に対して慰謝料を請求することができます。
交通事故の慰謝料が増額されることはありますが,増額理由はケースによってさまざまです。


また,必ずしも増額されるというものでもありませんし,増額幅も一定ではありません。以下で,どのような場合に増額されることがあるのかを見てみます。





 慰謝料の増額 


◆交通事故の慰謝料には幅がある



交通事故の慰謝料には,入通院慰謝料と後遺障害慰謝料,死亡慰謝料の3種類があります。

@入通院慰謝料とは,交通事故によって入院や通院による治療が必要になったことに対する慰謝料です。
A後遺障害慰謝料とは,事故によって後遺障害が残ったことに対する慰謝料です。
B死亡慰謝料とは,交通事故で死亡したことに対する慰謝料です。



これらの慰謝料には,算定のための基準がありますが,ある程度の幅が設けられています。


たとえば,後遺障害1級の場合の後遺障害慰謝料は,標準額は2800万円となっていますが,2600万円〜3000万円程度の幅があり,事案に応じて適切な金額が適用されます。

死亡という結果や後遺障害等級が共通する場合でも,慰謝料額が一定とは限らないということです。







◆交通事故の慰謝料が増額される要素


それでは,交通事故の慰謝料が増額される要素としては,どのようなものがあるのでしょうか?

(1)流産,中絶したケース
まずは,事故によって流産したり中絶したりしたケースです。
このような場合,母親の受けた精神的苦痛は甚大になることが多いので,母親の慰謝料が増額されやすいです。

(2)退職,廃業したケース
交通事故が原因で働けなくなり,会社員が退職を余儀なくされたり,自営業者が廃業せざるを得なくなったりするケースがあります。このような場合にも慰謝料の増額が認められやすいです。

退職したときの慰謝料増額については(事故によって退職を余儀なくされたかどうかの判断が先にされることになると考えられますが),被害者の年齢や勤続年数などが考慮されます。年齢が高く再就職が難しい場合などには,慰謝料は増額されやすいと考えられます。

会社員の場合には,昇進が遅れたり不可能になったりする場合にも慰謝料が増額されることがあります。自営業者が廃業した場合,年齢が高く再度の起業が難しい場合には慰謝料が高額になりますし,投下資本があったり事業のために借入をしていたりするようなケースでも,慰謝料が高額になる可能性があります。




(3)入学,留学できなくなったケース
さらに,子どもや学生が入学や留学できなくなったケースでも,慰謝料が増額される可能性が高いです。

(4)離婚したケース
交通事故が原因で家族関係が不和になり,離婚せざるを得なくなったケースでも,やはり慰謝料が増額されることがあります。

(5)悪質な加害者
飲酒運転,ひき逃げ,大幅なスピード違反などがあると,慰謝料増額の理由とされることがあります。

(6)危険な状態に陥った
一時生命の危険が生じるようなけがをしたときは,慰謝料増額を検討しなければなりません。




このように,慰謝料が増額される事由にはいろいろありますが,それぞれの事情があっても必ずしも慰謝料が増額されるとは限りませんし,増額される金額も一定ではありません。

慰謝料増額事由があるのに適正な解決ができなかったという事態を防ぐためには,交通事故問題に強い弁護士に相談することが大切です。




▼参考記事
・よつばの交通事故への「想い」と「こだわり」:慰謝料について増額される場合
・交通事故HP:交通事故と慰謝料のすべて
・解決事例:自営業者が左肩関節痛・左肩関節可動域制限により10級10号の認定を受け,3680万円を獲得した事例




(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 佐藤 寿康)
プロフィール
弁護士法人よつば総合法律事務所
地域最大級の弁護士14名が所属しております。事務所名の「よつば」は事務所に関わる人が皆幸せになるようにとの思いから名付けました。お気軽にご相談ください。
柏事務所:千葉県柏市(柏駅徒歩3分)
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