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2016年10月

交通事故被害者です。車両保管料についても賠償をしてもらえますか?

 
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私は交通事故被害者なのですが,相手方保険会社が時価額でしか賠償できないといってきます。私は,修理費を全額払ってもらいたいと考えており,きちんと修理費を払ってもらうまで,修理をするつもりはありません。
また,その間,車を修理工場に保管してもらっているのですが,保管料も相手に請求したいと考えています。

判例で,保険金を受け取れなくても事故車の修理・処分は可能であると判断したものがあり注意が必要です。




【賠償金の対象:事故車両の保管料】




◆必要な保管料は賠償の対象となる



交通事故に遭った場合,車を一時的に保管して,修理に備えたり,買替を検討することがあります。
事故車両の修理費の見積もりを算出したり,時価額を検討するためには一定の時間を要しますので,その間,事故車両を修理工場等に保管しておいた場合,保管料がかかります。


この事故車を廃車にするか否かを考慮するのに必要な期間の保管料は,原則として加害者が賠償すべき損害として認められます。








◆必要な程度を超えた保管料は賠償の対象とならない可能性がある



もっとも,修理を判断をするのに必要な期間を超えた期間の保管料は,否定されることがあるので注意が必要です。

例えば判例で,事故車を廃車にするか否かを考慮するのに必要な相当の期間内の保管料は事故と相当因果関係があるとした上で,「原告車が全損になった旨主張している本件においては,事故と相当因果関係がある保管料として認められる範囲は,特段の事情のない限り,原告者につき,これを廃車にするか否かを考慮するのに必要な相当の期間内のものに限られるというべき」と判断したものがあります(大阪地判平成10年2月20日)。

なお,この判例では,月額3万5千円,合計45万5000円(約1年分)の保管料請求に対し,おおむね2週間程度で判断できたとして,1万7500円の保管料のみを認めました。







◆賠償金の不払いを理由とする保管




では,保険会社が保険金を支払わないことを理由として,車両を修理も買替もせず,保管していた場合はどうでしょうか。
冒頭のご質問のように,時価額などに争いがあり,保管期間が長くなってしまうケースもあると思います。


例えば判例では,保険金を支払わなくても事故車の修理・処分は可能であるとして全期間の保管料の必要を認めず,これを否定したものがあります。(東京地判平成26年3月27日)

ですので,やはり,事故車を廃車にするか否かを考慮するのに客観的に必要な相当の期間内の保管料のみが認められることが原則と言えるでしょう。


もっとも,相手方保険会社が事故車が全損か否か等について連絡を怠っていた,交渉を怠っていた等の場合には,どこまでが判断に必要な期間として考えられるのか,検討の余地があると思われます。







◆証拠保全を理由とする保管




例えば,過失割合について争いになっており,後々紛争となることが予想される場合などは,事故車両の損傷態様が極めて重要な証拠となる場合があります。

では,証拠保全を理由として,保管料を請求した場合はどうでしょうか。

この点,判例では,通常は写真をもって,車両の破損状態を保全すれば足りるとして,車両の保管料は車両自体が事案の解明に不可欠であるような特段の事情のない限り,事故と相当因果関係のある損害とは認められないとしたもの(東京地判平成13年5月29日)があります。




実際工学鑑定等を行う場合には,写真よりも事故車両そのもののほうが証拠としての価値が高い場合もあると思われます。
ですので,写真をもって,車両の破損状態を保全すれば足りると一概にはいえないような気がします。







◆まとめ



以上,保管料は,事故車を廃車にするか否かを考慮するのに必要相当な期間であれば,賠償の対象となる一方,これを超える期間のものになると否定される可能性がありますので注意が必要です。



保管の必要性の有無の判断は,難しいケースもありますので,そのような場合は専門家にお問い合わせください。




(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 粟津 正博)

交通事故に遭った場合,弁護士を入れた方がいいですか。また,弁護士を入れるタイミングはいつですか?

 
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交通事故の被害に遭ってしまいました。
現在,私が加害者の保険会社の担当者とお話しをしているのですが,弁護士を入れた方がいいのでしょうか。弁護士を入れるタイミングについて教えてください。

弁護士費用特約に加入されている方は,事故の最初から弁護士を入れることをお勧めします。

【弁護士介入のタイミング】



◆弁護士費用特約

(1)
ご自身が加入されている任意保険に「弁護士費用特約」という特約が付いている場合があります。
この特約が付いていると,弁護士に相談・依頼した費用を保険会社から支払ってもらうことができます(上限額,使用方法に制限がある場合もあります)。

(2)

また,弁護士費用特約は,保険に入っている本人に限らず以下の方も利用できるとされているものが一般的です。

@被保険者の配偶者
A被保険者または配偶者の同居の親族(例えば,親と同居している場合など)
B被保険者または配偶者の別居の未婚の子(例えば,子どもが一人暮らしをしている場合など)
C契約自動車に同乗中の者


  そのため,ご自身が弁護士費用特約に入られていなかった場合でも,

★同居のご両親が持っている車両に弁護士費用特約が付いている場合
★配偶者が持っている車両に弁護士費用特約が付いている場合
★ひとり暮らしをしている子どもが持っている車両に弁護士費用特約が付いている場合


 など,自分の保険に弁護士費用特約が付いていなくても使える場合もありますので,ご家族の保険に弁護士費用特約がついていないか一度調査してみましょう。

 なお,特約が使える範囲は各保険会社によって異なる場合がありますので,使える範囲を詳しく知りたい場合は,ご加入の保険会社にお問い合わせください。


◆では,弁護士を入れるタイミングは?

(1)

弁護士を入れるタイミングは,「事故直後から」をお勧めします。
交通事故においては,@警察への対応,A加害者加入の保険会社への対応,B医師への対応をしなくてはなりません。

被害者は交通事故に遭い精神的・肉体的・経済的ダメージを負っているにも関わらず,事故に遭った直後から上記3点についての対応を求められます。


(2)
また,上記3点の対応は交通事故の賠償交渉を進めるにあたって重要な事項を含むことが多々あるうえ,一度対応を間違えると取り返しがつきません。
事故直後から弁護士が入っていれば,そのような事態も防ぐことができます。

そのため,事故直後から弁護士を入れることが望ましいです。


◆弁護士費用特約に入っていなかった場合は?

(1)
弁護士費用特約に入っていなかった場合には,「事故直後にまず相談」をおすすめいたします。
弁護士費用特約に入っていない場合,弁護士費用はご依頼者様が負担されることになるため,場合によっては費用分の効果が見込めないことがあります。

(2)
しかし,事故直後の警察・保険会社・医者への対応が重要であることは弁護士費用特約に入られている方と何ら変わりはありません。そのため,まず相談をおすすめします。一度相談していただければ,上記3点の対応についての注意点や今後の方針等お伝えすることができますので,後の「事故直後に○○しておけば良かった」ということを減らすことができます。

(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 前原 彩)

サラリーマンが交通事故に遭って休業した場合,どのような補償をしてもらえますか?

 
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私はサラリーマンですが,交通事故によって負った怪我のため,会社を休まざるを得なくなりました。会社を休んだ場合,休まなければ得られたはずの給料を支払ってもらえるのでしょうか?

交通事故によって負った怪我を原因として会社を休んだ場合,休業損害という補償が受けられる可能性が高いです。



【休業損害について】



◆休業損害



交通事故によって負った怪我を原因として休業した場合で,怪我の治癒/症状固定の時期までに本来仕事を休まなければ得られるはずであった給料を得られなかった損害のことを休業損害といいます。


◆休業損害が認められる場合


事故によって負った怪我を原因として仕事を欠勤,遅刻,早退した場合や,労働能力の低下により減給になった場合に,その減収分が休業損害として補償の対象となります。


通院のために欠勤した場合も休業損害の対象になります(ただし事故からだいぶ日数が経っている場合などは損害に含まれるのか争いになる場合があるので注意が必要です)。



◆有給休暇を使用しても休業損害の対象になる




欠勤,遅刻,早退をする場合に,有給休暇を取得した結果,実際の減収がない場合もあります。
その場合でも,本来であれば自由に取得できるはずの有給休暇を,事故による怪我のために消化していることになるので,休業損害の対象となるのです。


この点,保険会社の担当者は「有給休暇を使った場合には給料が出ているから休業損害は支払えません」と言ってくることが多いのですが,本来なら支払われますので,このような言葉に惑わされないように注意しましょう。





◆休業損害の計算方法



一般的には,
事故前3か月間の給与総額÷事故前3カ月の就業日数=1日当たりの平均賃金
1日当たりの平均賃金×休業日数


で計算することが多いです。休業損害の計算に当たっては,住民税・社会保険料などを控除しない給与総額で計算します。
なお,保険会社によっては,上記の計算において,

事故前3カ月間の給与総額÷90日=1日当たりの平均賃金
1日当たりの平均賃金×休業日数=休業損害


として計算してくる場合もありますが,この計算方法によると,1日当たりの平均賃金の算出にあたり,給与総額を就業日数ではなく90日(3カ月)で割っています。
つまり,就業していない休みの日も含めた1日当たりの平均賃金の算出方法になっています。




この1日当たりの平均賃金に,単に休業日数を掛けると,1日当たりの平均賃金が低く計算されてしまい,休業損害全体が低く計算されることとなります。そのため,1日当たりの平均賃金の算出方法において,きちんと就業日数で割られているかしっかりと確認する必要があります。




(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 前原 彩)






交通事故はどうしたら,未然に防ぐ事ができますか?

 
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交通事故はどうしたら,未然に防ぐ事ができますか?

100%事故を防ぐ事は難しいかもしれませんが,交通事故の特徴や発生状況を知る事で,安全運転を心掛ける事が重要です。




【交通事故の特徴・発生状況】




◆千葉県の死亡事故の発生状況


千葉県の交通死亡事故は前年と比較して,若干ではありますが減少傾向です。

しかし,残念ながら交通事故死者数は,全国ワースト2位(H28.8月末時点)で,関東圏内ではワースト1位となっています。

特に,県内での死亡事故が多い市は,千葉市・市川市・松戸市で,死亡事故の内44.6%が幹線道路(国道・県道)で発生しています。特に,国道126号・国道16号は最も事故発生率が高いので,走行する際は注意が必要です。







◆死亡事故の特徴と改善策


1 死亡事故は,日没後1時間以内の発生率が高い


死亡事故の約60%は,夜間に発生しています。
また,その中でも日没後1時間以内での事故が多いのが特徴です。

今はハイブリット車など,エンジン音が小さく,車が近づいている事に歩行者が気づかないケースもありますので,夕暮れ時は早めにライトを点灯したり,歩行者・自転車は白や黄色などの明るい色の服を着用したり,反射材(洋服や靴に貼り付けるシール等),LEDライト等の活用をするなどして,事故への意識を高めて注意していきましょう。





2 車両 対 歩行者の死亡事故が多い

死亡事故の中で最も多いのが,車両対歩行者の事故です。
なんと,死亡事故全体の約43%を占めています。

また,その中でも道路横断中の事故が半数以上と最も多くなっており,千葉県警のデータでは,交通死亡事故者180人中78人が歩行中に被害に遭い,この内52人が道路横断中に直進してきた車と衝突しています。

車両側は,対向車がない時は,こまめにライトの上向き・下向きを切り替えたり,横断歩道以外でも道路横断者がいることに十分注意し,速度を抑えるなど安全運転を心掛けましょう。
また,歩行者も急な飛び出しをせず,なるべく横断歩道を使用し,左右の安全をしっかり確認してから横断するようにしましょう。





3 死亡事故は高齢者が多い

交通事故の死者数は減少傾向にありますが,年齢別にみると高齢者の死亡事故の割合は,増加傾向にあります。
実際に,死亡事故の過半数が高齢者(65歳以上)となっており,さらにその内の約56%が歩行中の事故になります。

高齢者が多い理由として,個人差はあるものの,歩行が遅くなる,判断力の低下,危険回避のとっさの行動が困難となる,歩行が不安定など,高齢者特有の事情もあります。
二車線道路を横断しようとして,片側車線に気を取られ,もう一車線の車両に気づかず事故に遭うなど,このような事故も多くなっています。

高齢者の方々もそうですが,運転する側も歩くスピードや歩行の不安定さなど,高齢者の特徴を理解した上で,減速したり,一時停止などして事故を未然に防げるよう対応していきましょう。

また,最近ではカーナビを搭載している車が多い事から,抜け道を使用する車も多くなっています。今までは安全な道だと思っていても,油断しないようにしましょう。







(弁護士法人よつば総合法律事務所)

ドライバーが引き起こす,死亡事故の特徴は何ですか?

 
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ドライバーが引き起こす,死亡事故の特徴は何ですか?

交通ルールを守らない事で,引き起こしている事が多いです。


【死亡事故を引き起こすドライバーの特徴】



◆近年の死亡事故状況

近年,車の技術の進歩は目覚ましいスピードで進化しています。
駐車の際は,バックモニターで確認出来たり,自動ブレーキ搭載など,交通事故が年々減少している理由の1つには自動車技術の進歩も挙げられるかもしれません。

しかし,それでも交通死亡事故は毎日どこかで発生しています。
死亡事故を引き起こすドライバー側の原因を知って,自分が運転する時,または同乗する際に意識して,事故を引き起こさないようにしていきましょう。



◆死亡事故を引き起こすドライバーの事故原因


(1)脇見運転・不注意

死亡事故の内,約90%以上がドライバーの交通ルール違反が原因です。

その中でも,前方不注意・運転操作不適・安全不確認などの安全運転義務違反の割合が,約62%と大幅に占めています。

これは,運転走行中に携帯電話を使用していたり,カーナビを見て前を見ていなかったり,脇見運転が大きな要因だと思われます。
車が停車したから,渋滞でのろのろ運転だから大丈夫と思ってとった行動が,人の命や自分の命,さらには自分の家族の命までをも犠牲にしてしまうのです。

事故なんて起こらないだろうと,楽観的な判断をせず,運転にしっかり集中して事故を防ぎましょう。




(2)シートベルト非着用

後部座席のシートベルト着用の義務化が,平成20年6月から始まりました。
最近では,タクシー乗車時にシートベルト着用のアナウンスが出ている会社もあります。

しかしながら,未だにシートベルトの非着用が多く,なんと千葉県内の死亡事故者数の内,約45%がシートベルト非着用で亡くなられています。もし,シートベルトを着用していたら,命を落とさずに済んだかもしれません。

よく自動車のCMや事故再現のテレビ番組などの,シートベルト着用非着用での実験映像を見た事がある。という方も多いと思いますが,衝突事故は,物凄い衝撃が加わります。実際にシートベルトを着用することで,車外に放り出されたり,車内で全身を強打したり,後部座席の人が前の席に突っ込んだりする危険を回避できます。


運転席・助手席に限らず,同乗者全員の命を守るという観点でも,1人でも着用していない人がいたら,声をかけるなど徹底していきましょう。





(3)飲酒運転

飲酒運転での死亡事故は,いまだに発生しています。
最近では飲食店でもアルコールを提供する際は,その後運転しないか確認されたりもしますが,それでも飲酒運転での死亡事故は後を絶ちません。

しかも,千葉県は平成27年度の飲酒運転での死亡事故がワースト1位になっています。
飲酒運転をすると,事故を引き起こすだけでなく,仕事を失う,家族がバラバラになる,多額の損害賠償を請求されるなど,世間からの非難を一斉に浴びる事になります。一瞬で人生が激変してしまう程,飲酒運転の罪は重いのです。

仲間と美味しい食事とお酒を飲む事は素敵な事ですが,お酒を飲む時は,車を使わない交通手段を選びましょう。どうしても,やむを得ない場合は,車の代行業者に頼むなど間違っても飲酒運転だけはしないようにしましょう。
一緒にお酒を飲んでいる人も,その場に車を運転する人がいたら,絶対に飲ませないように徹底して,事故を防ぐ事が重要です。

(弁護士法人よつば総合法律事務所)

弁護士比較サイト,弁護士ポータルサイトで交通事故の弁護士を選んではいけません! 弁護士の探し方[1]

 
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 弁護士比較サイト,弁護士ポータルサイトで交通事故の弁護士を選んでもよいですか?

 (弁護士大澤一郎の回答) 弁護士比較サイト,弁護士ポータルサイトで交通事故の弁護士を選んではいけません。




(1)弁護士比較サイト,ポータルサイトで弁護士を選んではいけない理由

弁護士の選び方・注意点 【目 次】
(1)弁護士比較サイト,ポータルサイトで弁護士を選んではいけない理由
(2)ではどうやって交通事故で信頼できる弁護士を探せばよいのか
(3)インターネットで交通事故に詳しい弁護士を探したい場合
(4)ポータルサイトで弁護士を探すメリット


■弁護士比較サイト

インターネット上には比較サイトがたくさんあります。その中には弁護士比較サイト,弁護士情報のポータルサイトもたくさんあります。「弁護士○○」「交通事故○○」と言ったようなサイトです。

当事務所でも,有料掲載・無料掲載を問わず複数の弁護士比較サイト,弁護士ポータルサイトに登録をしています。ポータルサイトに登録をするとポータルサイト経由でのお問い合わせがあるのは事実です。
しかし,2016年時点での現状からすると,交通事故の弁護士を選ぶ場合には弁護士比較サイト,ポータルサイトで弁護士を選ぶことはお勧めできません


■多数の弁護士が掲載されているポータルサイトの仕組み

弁護士業界では常識の部類に属することですが,念のためポータルサイトの仕組みを確認しておきます。弁護士業界ではポータルサイトに掲載してもらうためには費用を支払う必要があることが多いです。少なくとも,ポータルサイトの目立つところに掲載をしてもらうためには,弁護士がサイト運営者に費用を支払う必要があることがほとんどです。そしてその費用は月額数万円から月額数十万円まで色々な掲載枠・サイトがあります。


■有料枠と無料枠をミックスしているサイトもあります

ポータルサイトによっては掲載されている弁護士が全て有料枠というサイトもあります。
他方,有料枠と無料枠を設けた上で有料枠の弁護士を優先表示するサイトもあります。
また,中には無料枠のみのサイトもありますが,無料枠のみのサイトは運営コストをかけられないため,検索結果の上位に表示されないことがほとんどです。


■有料枠を購入している弁護士はその分野に詳しいのか? 

有料枠を購入している弁護士はその分野に詳しいのでしょうか?
例えば,交通事故の弁護士ポータルサイトに有料登録している弁護士は交通事故に詳しいのでしょうか?通常,ポータルサイト側では個々の弁護士の能力の審査はありません。少なくとも,私は有料枠の掲載を能力が不足していることを理由に断られたということを一度も聞いたことがありません。
とすれば,交通事故の弁護士のポータルサイトに掲載されている弁護士は,交通事故に詳しいか詳しくないかは全くわからないということになります。もちろん,月額数万円〜数十万円の費用をサイト運営者に支払って有料枠への掲載をしているわけですから,交通事故の案件を取り扱おうという意欲があることは間違いないです。ただ,意欲があることと詳しいことは別問題です。


(2)ではどうやって交通事故で信頼できる弁護士を探せばよいのかに続く

(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 大澤一郎)

ではどうやって交通事故に詳しい弁護士を探せばよいのでしょうか。 弁護士の探し方[2]

 
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 ではどうやって交通事故に詳しい弁護士を探せばよいのでしょうか?

 弁護士を探す場合,インターネットで探す以外にも効果的な方法があります。インターネットで探したい方は(3)インターネットで交通事故に詳しい弁護士を探したい場合をご覧ください。

(2)ではどうやって交通事故に詳しい弁護士を探せばよいのでしょうか?

弁護士の探し方・注意点 【目 次】
(1)弁護士比較サイト,ポータルサイトで弁護士を選んではいけない理由
(2)ではどうやって交通事故で信頼できる弁護士を探せばよいのか
(3)インターネットで交通事故に詳しい弁護士を探したい場合
(4)ポータルサイトで弁護士を探すメリット


■交通事故を取り扱っていない弁護士に聞いて紹介してもらう

皆様の知り合いに交通事故を取り扱っていない弁護士がいる場合,その弁護士に聞くのが一番です。同業者間では「あの弁護士はこの分野に詳しい」「あの弁護士は詳しいと自称しているけどそうでもない」というようなことは比較的容易に判断できます。将棋ソフトを使ったプロ棋士のカンニング疑惑が騒がれていますが,プロ棋士の間では「相手が将棋ソフトを使ったかどうかはわかる」そうです。弁護士間での評価もこれに似た感覚です。

また,弁護士が自分が詳しくない分野に関して弁護士の紹介の依頼を受けた場合,結構真剣に弁護士を探します。
やはり,「紹介した責任」というものを感じるのでできるだけ詳しい弁護士を紹介しようとします。

なお,顧客紹介の対価として金銭のやりとりを弁護士間ですることは禁止されていますし,実際に金銭のやりとりをする弁護士は私の知っている限りいませんので,弁護士が弁護士を紹介するときにはお金は移動しません。




■主治医に聞いて紹介してもらう

交通事故の場合,整形外科に通院することが多いかと思いますが,主治医の先生に聞く方法があります。

整形外科医は交通事故治療のプロ中のプロですので,弁護士が交通事故に詳しいかどうかを比較的容易に判別することができます。そのため,主治医が紹介した弁護士であれば普通は交通事故に詳しい弁護士として安心してよいでしょう。


■知り合いに紹介してもらう

皆様の知り合いに紹介してもらう方法もあります。
ただし,この場合注意が必要です。皆様の知り合いが弁護士に依頼した案件は交通事故ではないかもしれません。

また,どのサービス業でも一緒ですが,人柄の良さと専門性は一致しないこともあります。無愛想な職人が作る料理だけれどすごくおいしいということもあります。皆様の知り合いが弁護士の人柄を評価しているのか,それとも交通事故の専門性を評価しているのかという点をよく確認した方がよいでしょう。




■交通事故を取り扱うことが多い職業の方から紹介してもらう

交通事故を取り扱うことが多い職業の方から紹介してもらうという方法があります。整骨院,保険代理店,自動車修理工場などです。



(3)インターネットで交通事故に詳しい弁護士を探したい場合に続く

(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 大澤一郎)

ではインターネットで交通事故に詳しい弁護士を探したい場合にはどうすればよいでしょうか。 弁護士の探し方[3]

 
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 ではインターネットで交通事故に詳しい弁護士を探したい場合にはどうすればよいでしょうか?

 弁護士を探す場合,インターネットで探す以外にも効果的な方法があります。インターネットで探したい方は(3)インターネットで交通事故に詳しい弁護士を探したい場合をご覧ください。

(3)インターネットで交通事故に詳しい弁護士を探したい場合

弁護士の選び方・注意点 【目 次】
(1)弁護士比較サイト,ポータルサイトで弁護士を選んではいけない理由
(2)ではどうやって交通事故で信頼できる弁護士を探せばよいのか
(3)インターネットで交通事故に詳しい弁護士を探したい場合
(4)ポータルサイトで弁護士を探すメリット


■検索するキーワード

検索するキーワードは,「交通事故 弁護士」が基本です。または「交通事故 弁護士」+「地域名」が基本です。なお,弁護士は広告規制により「専門」表記をすることは原則禁止されています。


■個別の事務所のページのうち確認する点

弁護士紹介,解決実績の紹介,セミナー講師・執筆などの実績を確認するのがよいです。


■弁護士紹介ページのポイント

交通事故の事件の解決の経験が豊富であること,セミナー執筆や講師の実績があることなどが重要なポイントです。


■解決実績の紹介のポイント

実際に事務所で解決した実績の紹介があるかどうか
がポイントです。他人が取り扱った裁判例をあたかも自らの事務所の解決事例と誤認するかのような表記をしている事務所もありますので要注意です。


■セミナー講師・執筆などの実績のポイント

・セミナー講師
交通事故に関するセミナー,勉強会講師の経験が多いということは詳しい弁護士のポイントと言えるでしょう。特に交通事故の勉強会の場合,受講者は弁護士(同業者),医師,柔道整復師,保険代理店など交通事故に詳しい方であることが多いです。
そのような交通事故に詳しい方を対象にしてセミナー講師・勉強会講師をしているということは交通事故に詳しい弁護士と言えるでしょう。

・執筆
書籍の執筆は,当然ですが交通事故に詳しい弁護士の一つの評価となります。


■てっとり早く教えて欲しいという方へ

探すのに時間と手間がかかるので,詳しい弁護士をてっとり早く教えて欲しいという方もいるかもしれません。

「もちろん千葉にお住まいでしたらぜひ当事務所にお問い合わせください」と言いたいですが,日本全国の方が見ているかと思いますので,以下二つご紹介します。

古田総合法律事務所
交通事故を取り扱っている弁護士で古田総合法律事務所を知らない弁護士はいないと思います。特に,高次脳機能障害や重い後遺障害が残る事案については有名です。

全国交通事故弁護団
当事務所も加入していますので,若干アピールの要素もありますが,全国交通事故弁護団の法律事務所はいずれも交通事故に詳しい法律事務所です。


■全国チェーンの法律事務所の評価

インターネットで検索すると,全国チェーンの法律事務所がたくさん出てきます。全国チェーンの法律事務所の評価は難しいところです。全国チェーンの法律事務所にはたくさんの弁護士がいますので,交通事故に詳しい弁護士もいるかと思います。他方,交通事故に詳しくなく弁護士もいるでしょう。
そのため,全国チェーンの法律事務所の場合には「所属の各弁護士によって実力が異なる」と言えるでしょう。



(4)ポータルサイトで弁護士を探すメリットに続く


(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 大澤一郎)

ではポータルサイトで弁護士を探すメリットは何でしょうか。 弁護士の選び方[4]

 
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  ではポータルサイトで弁護士を探すメリットは何でしょうか?

(4)ポータルサイトで弁護士を探すメリット



■ポータルサイトで弁護士を探すメリット

ポータルサイトで弁護士を探すメリットはもちろんあります。

どうしても弁護士に相談をしたり,弁護士を探すのが難しいということもあります。特に, 弁護士が少ない地域などではインターネットで探してもなかなか弁護士が見つからないことがあります。そのような場合にはポータルサイトで調べることにより弁護士を探すことができることもあると思います。

また,有料のポータルサイトにわざわざ掲載をしているということは,お問い合わせがあることを歓迎しているということになります。
法律事務所の中では今でも「ご紹介のお客様のみ」という事務所もありますが,有料のポータルサイトにわざわざ登録している場合にはそのようなことはありません。


■弁護士選びのまとめ

弁護士の選び方はとても難しいものです。特に,一生に一回しか弁護士に依頼しないという方も多いでしょうから,一層弁護士選びは難しいです。皆様が本ブログを読んでいただき,弁護士選びの参考にしていただければ幸いです。

(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 大澤一郎)

代理店様向け「過失割合を有利に交渉するための7つのポイント 」 2016年11月17日

 
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セミナー情報 よつばの交通事故セミナー
保険代理店様向け 「過失割合を有利に交渉するための7つのポイント 」line550.gif

 代理店の皆様は事故直後に交通事故のご相談を受けることが多いかと思います。そして,過失割合が問題となる事案においては,特に契約者からのアドバイスを求められることが多いと思います。

 今回は,代理店様限定の特別セミナーとして,当事務所の交通事故取扱い総数3000件超の経験・データを元にして,「過失割合を有利に交渉するための7つのポイント」をお伝え致します。
 今回の勉強会は「過失割合」に特化した専門の勉強会です。また,勉強会終了後の懇親会も予定しています。

 今後、ご契約者様等から交通事故の相談を受けた場合に,本セミナーでお伝えしたことを、一つでも多くご活用して頂けますと幸いです。


チラシ・申込書をダウンロード


講師

弁護士法人よつば総合法律事務所  今村公治弁護士
(弁護士法人よつば総合法律事務所千葉事務所所長)

日時
2016年11月17日(木)17:00〜17:50 (受付開始16:30)

会場
よつば総合法律事務所千葉事務所セミナールーム
住所:千葉市中央区富士見1−14−13千葉大栄ビル7階
(JR千葉駅,京成千葉駅徒歩3分)

対象者・受講料
保険代理店様:無料 

内容 「過失割合を有利に交渉するための7つのポイント」
・私は絶対わるくない!?
・過失割合は誰がどうやって決めるのか
・代理店様が知っておくべき過失割合の基本ルール
・典型的事故態様と過失割合
・過失割合の決め手となる証拠の収集
・過失割合の裁判実務のポイント
・過失割合が有利になった解決事例 (交差点事故,駐車場内の事故 etc. )
・質疑応答

お問い合わせ先
よつば総合法律事務所千葉事務所 tel:043-306-1110

・御申込の際は,チラシをダウンロードし,faxにてお送りいただくか,事務所にお電話をください。
・その他,疑問等はお気軽にお問い合わせください。
プロフィール
弁護士法人よつば総合法律事務所
地域最大級の弁護士14名が所属しております。事務所名の「よつば」は事務所に関わる人が皆幸せになるようにとの思いから名付けました。お気軽にご相談ください。
柏事務所:千葉県柏市(柏駅徒歩3分)
千葉事務所:千葉市(千葉駅徒歩3分)

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