HOME > 交通事故その他 > 交通事故の物損事故の場合,査定協会の査定をしてもらえると聞きました。査定協会の査定があれば,その金額を保険会社に支払ってもらえるのですか?

交通事故の物損事故の場合,査定協会の査定をしてもらえると聞きました。査定協会の査定があれば,その金額を保険会社に支払ってもらえるのですか?

2018年10月26日
このエントリーをはてなブックマークに追加

交通事故の物損事故の場合,査定協会の査定をしてもらえると聞きました。査定協会の査定があれば,その金額を保険会社に支払ってもらえるのですか?

査定協会は,国の許可を受けて作られた機関で,公正中立の立場から車の査定を行っています。物損事故の評価損の算定のために査定協会を利用することは可能ですが,保険会社は査定協会の査定内容に拘束されません。
減価証明書は裁判でも有効な資料となりますが,必ずしも査定協会の査定通りにはなりません。





 交通事故 : 査定協会 




◆日本自動車査定協会とは




物損事故では「自動車の評価損」が発生することが多いです。

評価損とは,事故車になったことにより,車の市場価値が下がってしまったことによる損害です。

ただ,事故によって評価損が発生しているとしても,どのくらい価値が減少しているのかが問題となります。

そこで登場するのが,日本自動車査定協会です。
これは,経済産業省と国土交通省の指導の下に作られ,公正中立な立場からさまざまな目的で車の価値を査定している機関です。


交通事故で評価の下がってしまった車の査定を依頼すると,「減価証明書」という書類を発行してもらえます。減価証明書は保険会社との示談交渉だけではなく,裁判するときにも証拠として利用できます。

査定協会で自動車の査定を受けるには,軽自動車の場合には5400円,普通乗用自動車の場合には7020円または9720円の費用がかかります。自動車の排気量や重量によって料金が異なります。









◆減価証明書は保険会社を拘束しない



減価証明書は評価損発生や価額についての有力な資料にはなりますが,保険会社を拘束しません。

そこで,保険会社に減価証明書を提示しても,保険会社が「評価損は支払わない」と主張するならば,査定内容に従った支払いを受けることはできません。

現実の示談交渉の場面では,保険会社が任意で評価損の支払いに応じることは少ないので,評価損を払ってもらうためには裁判によって決着をつける必要性が高いです。









◆裁判における査定協会の証明書の取扱い




査定協会の減価証明書は,裁判でも有力な証拠となりますが,裁判所も証明書通りの評価損を認定するとは限りません。

現実には評価損を認める場合,修理費用の10〜30%などとするケースが多いです。

また裁判をしても,すべての事案で評価損が認められるわけではありません。

評価損が認められやすいのは,登録年数が新しい車や高級車,外車などです。





物損事故で評価損が発生したとき,保険会社が評価損を支払わないので争いが起こるケースが多々あります。

自分の場合に評価損を請求できるかどうか知りたい場合,お気軽に弁護士までご相談下さい。





▼参考記事
・交通事故の場合,物損事故でも,お互いの損害賠償請求権を相殺できないという話を聞いたのですが,どういうことなのでしょうか?
・交通事故の物損事故です。傷の部分を塗装しましたが,ほかの部分と色むらがあるのが分かります。全塗装してもらいたいのですが,賠償してもらえますか?
・交通事故と物損Q&A

▼よつば総合法律事務所 公式サイト
▼よつば総合法律事務所 公式ブログ




(よつば総合法律事務所 弁護士 佐藤寿康)
プロフィール
よつば総合法律事務所
千葉県最大級の法律事務所。弁護士16名が所属しております。事務所名の「よつば」は事務所に関わる人が皆幸せになるようにとの思いから名付けました。お気軽にご相談ください。
柏事務所:千葉県柏市(柏駅徒歩3分)
千葉事務所:千葉市(千葉駅徒歩3分)

千葉で交通事故に強い弁護士の無料相談サイト

メールでのお問い合わせ
<< 2018年 10月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
最新記事