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交通事故の物損事故で和解契約書にサインした後に,その他の損害があることが判明しました。和解は取り消せますか?

2018年10月12日
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交通事故の物損事故で和解契約書にサインした後に,その他の損害があることが判明しました。和解は取り消せますか?

いいえ,取り消すことはできません。ただし,相手の詐欺や強迫などによって和解してしまった場合には取り消せる可能性があります。




 交通事故 : 和解契約 




◆和解契約の効果




本件のように,交通事故でいったん和解契約書にサインしてしまった後,取り消すことはできるのでしょうか?

まずは和解契約の効果を確認しましょう。

和解契約は,加害者と被害者が交通事故で発生した損害について話合い,賠償金の金額や支払方法について合意する契約です。


契約が成立すると当事者双方を拘束するので,どちらか一方の一存で破棄することはできません。

また,和解契約をするときには,通常「本件で定める以外にお互いに債権債務がないことを確認する」という条項を入れます。このことにより,後に無駄なトラブルが発生する事を避けられます。

そこで,後から「この損害についても追加で支払ってほしい」と言っても通用しないのが原則です。









◆和解契約を取り消せる場合とは



それでは,いったん和解契約を交わしてしまったら,一切取消ができないのでしょうか?
実は,そういうわけでもありません。


まず,相手の詐欺や強迫によって無理矢理和解させられてしまった場合には,法律上取消権が認められます。そこで,相手に対して取消を主張して,示談をやり直すことができます。

また,契約の重要な要素に錯誤があった場合には,契約の無効を主張できます。

たとえば,相手が「この過失割合で和解しても,あなたの保険会社が支払うのであなた自身には負担が発生しない」と言ってきたので和解したところ,実は自腹で支払をしなければならないことが判明した場合などには錯誤無効を主張することができるでしょう。









◆その他の損害があると判明した場合




今回のように「(物損事故で)別の損害があると判明した」というだけでは,契約の取消や錯誤無効の主張が難しくなる可能性が高いです。

物損事故の場合,交通事故と同時にすべての損害が発生するので,和解契約時にもその損害は明らかになっていたと考えられるからです。「損害発生に気づかなかった」と主張しても「重過失」があると言われて錯誤無効の主張は認められにくいでしょう。

相手が脅迫して無理矢理和解契約書にサインさせたり,あえてだまして示談させたりしたのであれば強迫や詐欺にもとづく取消ができますが,そうでなければ取消も難しくなります。



いったん和解契約をすると,簡単に取消や撤回はできません。対応に迷われたときには,お早めに弁護士までご相談下さい。





▼参考記事
・交通事故で高次脳機能障害を発症しました。治療と示談の板挟みで,これからどうすれば良いのでしょうか?
・交通事故に遭って怪我をしたばかりです。相手の保険会社から「同意書」の提出を求められました。なんのために同意書の提出を求めてくるのですか?
・交通事故問題解決の流れ

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