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家族が交通事故に遭いました。高次脳機能障害の遂行機能障害の可能性があるとの診断でしたが,どのような障害なのでしょうか?

2018年07月30日
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家族が交通事故に遭いました。高次脳機能障害の遂行機能障害の可能性があるとの診断でしたが,どのような障害なのでしょうか?

前頭葉の損傷で高次脳機能障害になると、遂行機能障害を発症することがあり、以前はできたことができなくなったり、複数の情報を同時に扱えなくなります。





 高次脳機能障害と遂行機能障害 




◆遂行機能とは?




遂行機能とは、人間が持っている脳の高度な働きのなかで、もっとも上位に位置する複雑な働きのことを言います。

しかし、複雑といっても、学校で難しいことを学んだ人だけができるとか、一生懸命練習した成果としてようやく獲得した一連の動作ということではありません。

私たちが、意識しなくても日常生活の上で毎日、当たり前のこととして行っているのが、遂行機能です。

本日の天気は曇りのち雨という天気予報を聞けば、通勤の際に傘を持って出かけようと考え、実行します。電車に乗るのに長い傘は邪魔なので、折り畳み傘を選んでカバンに入れます。

料理も、遂行機能を駆使します。
家にある食材を思い出しながら献立を決め、足りないものを買いに行きます。
お買い得品があれば、今日使わない食品でも保存が効くものならば買う決断をするかもしれません。
その際、むろんお財布と相談して買うか買わないかを決めることになるでしょう。


立案、予算編成、実行など、料理は、遂行機能を駆使しなければできないことなのです。




しかし、高次脳機能障害を発症すると、遂行機能に問題が生じることがあります。

これが遂行機能障害です。

遂行機能障害になると、日常的にひんぱんに起きる大小さまざまな問題を処理できなくなります。

その結果、社会のなかで誤解を受けたり、孤立しがちです。

自立した生活を送ることが困難になって、福祉に頼って援助を受けないと生活が成り立たないことすらあります。










◆遂行機能障害が起きる原因




遂行機能障害は、前頭葉の損傷が原因で起こります。

前頭葉は頭の前の方に位置しており、交通事故で頭部を打撲したとき、もっとも受傷しやすい箇所の一つです。


前頭葉が傷付いて起こる遂行機能障害の主な症状は次のようなものです。

・最初に入った記憶だけが残り、後から入ってくる情報に対して考え方を切り替えられない。
・バスが来ると、乗る必要がないのに乗ってしまうなど、行動に対する衝動を抑制できない。
・ジャガイモの皮をむきながら子どもの話を聞くなど、複数の情報を同時に扱えない。
・言葉による外からの命令に従えない。
・言葉の発想や連想が乏しくなって、関連するものや形を思い浮かべることができない。










◆遂行機能障害は発見されにくい




遂行機能障害を伴う高次脳機能障害の人は、本人が病気を自覚しないだけでなく、周囲からは、ちょっと変わっている人だといった程度にしか思われていないことがあります。

それだけ,遂行機能障害は発見されにくい後遺症なのです。

頭部に強い打撲を受けた後、以前のように段取り良く仕事ができない、考え方の切り替えがうまくいかないなどの症状を自覚したら、遂行機能障害を疑って専門医を受診しましょう。








▼参考記事
・後遺障害等級について
・頭(脳)に怪我を負われた方の解決事例
・交通事故・注目の裁判例

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