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交通事故の逸失利益部分の損害賠償請求権は,いつから消滅時効の期間が計算されるのでしょうか?

2018年06月21日
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交通事故の逸失利益部分の損害賠償請求権は,いつから消滅時効の期間が計算されるのでしょうか?

交通事故の逸失利益には後遺障害逸失利益と死亡逸失利益があります。
それぞれの消滅時効の起算点と期間は以下のとおりです。

●後遺障害逸失利益は「症状固定日の翌日から3年間」
●死亡逸失利益は「死亡日の翌日から3年間」







 交通事故 : 逸失利益部分の損害賠償請求権の消滅時効 




◆交通事故損害賠償と消滅時効




交通事故が発生すると,さまざまな損害が発生するため,被害者は加害者に対して損害賠償請求をすることができます。

ただし,損害賠償請求権には「消滅時効」が適用されます。


交通事故の損害賠償請求権は,不法行為にもとづく損害賠償請求権ですが,消滅時効の起算点と期間は以下のとおりです。

「損害及び加害者を知ってから3年間」(民法724条)


そこで,逸失利益についても上記の「損害及び加害者を知ったとき」から3年間が経過すると,消滅時効にかかって権利が消滅します。









◆後遺障害逸失利益について



それでは,具体的に「いつから」3年間経過すると時効消滅するのでしょうか。
まずは後遺障害逸失利益についてお書きします。

損害及び加害者を知ったときというのは,損害額と加害者が確定的に明らかになり,損害賠償請求ができるようになった時点です。

後遺障害の場合には,後遺障害の内容が確定しないと損害内容が明らかになりません。

後遺障害の内容が確定するのは「症状固定」した時点であると考えられています。したがって,基本的に後遺障害逸失利益は「症状固定」したときから3年間を計算します。


ただし,民法には「初日不算入」というルールがあり,初日を計算に入れずに期間計算をしますので,実際には「症状固定日の翌日」から3年間経過した時点で時効消滅することになります。








◆死亡逸失利益について



死亡逸失利益についてもみてみましょう。

死亡事故の場合,死亡による損害が確定するのは被害者が死亡したときです。

そこで,死亡逸失利益の損害賠償請求権は,死亡時から3年間で消滅することとなりそうです。

ただしこの場合にも初日不算入のルールが適用されるので,実際には「死亡日の翌日」から3年間を計算することになります。









◆ひき逃げ事故で加害者が不明なケース




交通事故では,ひき逃げなどで加害者が不明なケースがあります。この場合には,損害確定しても加害者が明らかにならない限り,消滅時効期間が進行しません。


損害が確定した後加害者が判明した場合は,加害者が判明してから3年間の時効期間を計算することとなります。




以上のように,交通事故の損害賠償請求権には消滅時効が適用されるので,時効消滅する前に早めに請求すべきです。弁護士に依頼すると,よりスムーズに進められますのでご遠慮なくご相談下さい。





▼参考記事
・会社役員が交通事故に遭った場合,後遺障害逸失利益はどうなりますか?
・交通事故の逸失利益
・逸失利益と男女

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