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交通事故に遭った後,歩くときにぶつかりやすくなったのはなぜですか?

2018年06月06日
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交通事故に遭った後,歩くときにぶつかりやすくなったのはなぜですか?

高次脳機能障害で脳の右側を傷つけると左側の半側空間無視を発症することがあり、左側の障害物を認識できないので、歩行時にぶつかりやすくなります。





 高次脳機能障害と半側空間無視 




◆あちこちにぶつかるようになった




(Lさん45歳女性)
主婦のLさんは、自転車で買い物に行く途中で車に衝突され、転倒して頭を打ってしまいました。
病院で精密検査を受けたところ、交通事故による脳損傷が原因の高次脳機能障害と診断されました。


Lさんの主な後遺症は、半側空間無視(はんそくくうかんむし)でした。


Lさんは、お盆の上に置かれたおかずのうち、右側の皿に盛られているものは全部食べましたが、左側の皿は手つかずで残していました。
茶碗のご飯も、右側にかたよって食べていて、茶碗の左側にご飯が残っています。
Lさんは、脳の右側の損傷が原因で、自分の左側にあるものを認識できなくなったのです。



歩行時に道順がわからないのも、困ることの一つでした。
左側にあるものがわからないので、病室を出て左に曲がらないといけない場所に行けず、まっすぐ歩いていきます。
このような状態のままでは、帰宅しても、街を一人で歩くのが怖いとLさんは思いました。


電信柱や路上駐車の車、歩道に置かれたお店の看板・・半側空間無視の人にとって、街を歩くことは危険を伴います。
道順を知っている場所へ行こうとしても、左側にある道路を認識できなければ、目的地にたどり着けないでしょう。

Lさんは、症状が良くなるならリハビリテーションを頑張ろうと思いました。







◆繰り返し訓練することで認識度が向上



紙に描かれた1本の横線を2分割する訓練では、はじめはずっと右寄りに分割していたLさんですが、訓練を繰り返すうちに、だんだん真ん中寄りに分割できるようになりました。

横書きの文章を音読する訓練は、左側の文字を読み飛ばしていましたが、何度も音読の練習をするうちに、読み飛ばす文字が減ってきました。

円形の時計の文字盤に数字を書く訓練では、右半分にかたよって数字を書いていたLさんですが、やがて左側にも少し数字を書けるようになりました。








◆安全を考えた部屋の模様替えをしてから退院




高次脳機能障害による半側空間無視の症状がやや改善してきたので、Lさんは退院して通院によるリハビリテーションを受けることにしました。


しかし、家の中にも危険はいっぱいあります。

床に積まれた雑誌や本は、視野に入らなければつまずいて転ぶ原因になります。

Lさんの家族は、退院前に家の中の片づけをして、床にはできるだけ物を置かず、とがったもの、落とすと割れるようなインテリア用品はしまいました。

テーブルの角や、廊下からキッチンに入るコーナーには、ラバーのクッションをつけて万一ぶつかっても怪我をしないようにしました。



Lさんは住み慣れた我が家で安全に暮らせるようになったことがうれしく、高次脳機能障害の症状をもっと改善したいと、熱心に通院リハビリテーションに通っています。






▼参考記事
・絶対失敗しない事務所の選び方
・当事務所の交通事故解決事例
・交通事故の注目の裁判例

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