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交通事故に遭いました。高次脳機能障害の注意障害について教えてください。

2018年06月05日
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交通事故に遭いました。高次脳機能障害の注意障害について教えてください。

高次脳機能障害で注意障害になると、注意力が散漫になり周囲のちょっとした刺激で集中力を失うので、仕事に支障がでることがあります。





 高次脳機能障害による注意障害 




◆落ち着きのない態度は病気のせい?




(Pさん30歳女性)
事務職のPさんは、仕事でミスはしない上に穏やかな性格なので、誰からも好かれています。

しかし、交通事故に遭って1カ月入院した後で勤務を再開してからは、すっかり性格が変わってしまいました。

あの落ち着きのある態度が一変し、仕事に対する集中力がなくなり、つねにそわそわした様子が見られます。



仕事中でも、Pさんの机のそばを誰かが通ると、やりかけの仕事から目を離し、通り過ぎた人の後ろ姿をぼんやり眺めています。


複数の仕事をテキパキ片付けることもできなくなりました。
Pさんが所属する部署は、月末に仕事量が急増して大忙しになります。
そんな時、ベテランのPさんは、営業部員があちこちから声をかけて用事を頼んでも、嫌な顔一つせず、仕事していました。


しかし、今は、以前の半分も仕事をこなせなくなり、しかもやり終えて提出した仕事もミスだらけです。さすがに、直属の上司がおかしいと思い、Pさんに精密検査を受けるよう勧めました。









◆診断名は注意障害




Pさんは、事故で頭を打っていたので、入院時に一応検査を受けましたが、特に自覚症状はなく、元気に退院していましたが、今回は脳の専門医のいる病院で精密検査を受けました。

診断名は、高次脳機能障害による注意障害。

注意障害のおもな症状は、いろいろな刺激に反応して注意がそれるので、一つのことに集中できないことです。
そのほかにも、同時に複数のことに注意を向けることができない、いったん一つのことに取り組むと、他のことに気持ちを切り替えられないなどの症状が現れます。




これらの症状は、まさにPさんの職場での様子を表しています。
Pさんは、医師から、脳の損傷による高次脳機能障害で注意障害を起こしていることを告げられてショックを受けましたが、リハビリテーションで症状を緩和できる可能性を知り、少し気持ちが楽になりました。

ともかく、注意障害を治さなければ、閑職に移動させられるか、最悪の場合は退職に追い込まれる可能性があるのですから、Pさんはまじめにリハビリテーションに取り組みました。









◆はじめは短時間の訓練から




注意障害のリハビリテーションは、静かな個室で行われました。
他の人がそばを歩いていたり、音楽がかかっていると、Pさんが注意散漫になるからです。


注意障害の人は、単純作業で集中力を持続することがむずかしいので、はじめはリハビリテーションを短時間で終え、徐々に訓練時間を長くしていきました。
同じマークや文字、数字などを見つけてチェックするような単純作業と、辞書を使って言葉を調べる、電卓をたたくなどの訓練を組み合わせて、Pさんが興味を持って取り組めるようなプログラムが考案されました。


Pさんは、会社で仕事をしながらリハビリテーションを継続しています。高次脳機能障害による注意障害の症状は、徐々に改善されています。


会社は、もともと有能な働き手だったPさんの復調を心待ちにしています。







▼参考記事
・高次脳機能障害による注意障害における医学的リハビリテーションについて教えていただけますか??
・交通事故で高次脳機能障害になった人が知るべき国の診断基準とは,何ですか?
・高次脳機能障害を負われた方の解決事例

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