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交通事故により,手と腕を怪我しました。怪我がきれいに治らず,傷痕が残ってしましました。このような場合,何か後遺障害が認定される可能性はありますか?

2018年05月28日
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交通事故により,手と腕を怪我しました。怪我がきれいに治らず,傷痕が残ってしましました。このような場合,何か後遺障害が認定される可能性はありますか?

この場合,12級あるいは14級の後遺障害が認定される可能性があります。




 交通事故 : 外貌醜状 




◆上肢や下肢の醜状痕は,外貌醜状にならない




交通事故で受傷すると,やけどや切り傷,手術などにより,「傷痕」が残ってしまうことが多いです。こうした「傷痕」のことを,「醜状痕」といいます。

首や顔,頭などの部分に醜状痕が残った場合には,「外貌醜状」として,後遺障害が認定されます。

後遺障害の等級については,醜状痕が残った場所や醜状痕の種類,大きさなどによって分類されており,重い方から7級,9級,12級が認定される可能性があります。

これに対し,手や脚は,「外貌」ではありませんので,上記の「外貌醜状」による後遺障害の認定は,受けられません。

なお,交通事故の後遺障害認定の場面では,手(腕)のことを「上肢」,脚のことを「下肢」といいます。







◆上肢や下肢の醜状痕の後遺障害



上肢や下肢であっても,露出部分に傷跡が残っていると,被害者の精神的苦痛も大きくなりますし,見栄えが悪くなって被害者がさまざまなことに消極的になり,就労にも影響が出る可能性があります。

そこで,上肢や下肢の露出部分に一定以上の醜状痕が残った場合には,後遺障害として認定される可能性があります。

認定される等級は,14級です。

・14級4号 上肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの
・14級5号 下肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの

また,上肢や下肢の露出面に,その面積の2分の1以上の醜状痕が残った場合には,12級相当となります。

上肢の露出面とは,腕の「ひじ関節」より下の部分です。ひじ関節より上の部分(二の腕や肩)は,日常的に露出する部分とは考えられていないので,上記の醜状痕の後遺障害の認定対象とはなりません。

同様に,下肢の露出面とは,ひざ関節より下の部分です。ひざ関節より上の部分(ふとももなど)は,日常的に露出する部分とは考えられていないので,ここに醜状痕が残っても,上記の醜状痕の後遺障害認定対象にはなりません。







◆逸失利益が否定されるケースがある



上肢や下肢の醜状痕の後遺障害が残った場合,「逸失利益」が否定されやすいので,注意が必要です。

これらの部分に醜状痕が残っても,身体が不自由になるわけではなく,労働能力が低下しないと考えられるからです。


ただ,醜状痕が影響する仕事もありますし,たとえ逸失利益が認められなくても後遺障害慰謝料を増額してもらえる可能性もあります。

上肢や下肢に醜状痕が残った場合には,適切に後遺障害認定を受けて,被害者の正当な権利にもとづいた賠償金を受け取る必要があります。


対応に迷われた場合には,お気軽に弁護士までご相談下さい。





▼参考記事
・交通事故での醜状障害の後遺障害慰謝料は高くなることがあると聞きました。本当にそうなのでしょうか?
・醜状痕(12級相当)について裁判で約1050万円の賠償が認められた事例
・傷跡の解決事例

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