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交通事故で高次脳機能障害になったら,直後の対応が大事と聞きました。何故ですか?

 
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交通事故で高次脳機能障害になったら,直後の対応が大事と聞きました。何故ですか?

頭部の打撲は受傷直後のケアがその後の人生の質を左右します。本人が病状を説明できないことも多いので,家族や身近な人が症状を観察して意思に伝えましょう。




 高次脳機能障害 : 直後の対応の重要性 



◆頭部の打撲は受傷直後のケアがその後の人生を左右


愛する人が交通事故に遭って怪我をしたとなると,家族が取り乱し,混乱状態に陥っても不思議ではありません。

しかし,不運にも重大事故により入院治療を余儀なくされた場合,その後の家族の苦労は察して余りあります。




特に,脳を損傷して事故以前とは意識レベルが低下した場合は,搬送先された病院における治療が,患者さんのクオリティオブライフ(いかに良い人生を送ることができるか)を左右するといっても過言ではありません。







◆被害者の代わりになる人の必要


高次脳機能障害のように脳が正常に働かなくなると,自分の置かれている状況を患者さんが医師に対して説明することが困難になります。

高次脳機能障害になった方が,家族と暮らしていた場合や,一人暮らしであっても親しくしていた兄弟姉妹や友人がいる場合は,診療の場に同席してもらうことをお勧めします。

なぜなら,日頃日常生活で長い時間を共に過ごしている人だけが知っているふるまいやものの言いよう,感情の起伏などを主治医に説明できるのは,日常生活で長い時間を共に過ごしている人だけができることだからです。




応急措置を搬送された病院で行ったのち,ほどなくして転院した場合はどのような検査をしたか,検査結果を含めてすべての情報を転院先の病院に引き継ぎしてもらいましょう。

さいわい,昨今都市部では転院する際のカルテ情報の共有は,ネットワークを構築してスムーズに行われつつあります。

高次脳機能障害になった方の家族は,他の病気にも増して,病気を治すためにより力強い存在となりうることがおわかりでしょうか?







◆救急搬送された病院から,転院すべきか悩んだら?


脳の状態を観察するための検査を実施できるか,適切な治療を受けて可能な限り早い時期にリハビリテーションを開始できるかなどが問われます。

頭部を強打して一刻を争い救急搬送するような場合,受け入れ先の病院に専門の治療環境が整っていることが求められますが,救急搬送の段階では,理想的な受け入れ施設に物理的または人員的に空きがなく,救急患者に対応できない場合もあります。

命を救ってくれた救急病院に対する恩義を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし,高次脳機能障害の治療という長期的な医療方針を考えたら,脳外科,脳血管内科,脳神経科などの医療科目が充実している病院への転院も視野に入れることも選択肢の一つです。




▼参考記事
・病院選びはどのようにしたらよいですか。
・高次脳機能障害になり,早期に専門医のいる病院を当事務所でご紹介し,転院後,専門的な検査・リハビリをうけ症状の改善につながり,後遺障害の認定をスムーズに受けて解決した事例
・今通っている病院とは別の病院に通いたい場合には,どのようにすればよいですか。




(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 大澤一郎)
プロフィール
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地域最大級の弁護士14名が所属しております。事務所名の「よつば」は事務所に関わる人が皆幸せになるようにとの思いから名付けました。お気軽にご相談ください。
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