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交通事故に遭って,気付かないうちに高次脳機能障害になっていることもあるのでしょうか?

 
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交通事故に遭って,気付かないうちに高次脳機能障害になっていることもあるのでしょうか?

交通事故に遭い,高次脳機能障害を発症していながら本人や周囲が気付かずにいることがあります。時には発症して半年後にようやく高次脳機能障害とわかる場合もあるのです。




 高次脳機能障害 : 発症〜発見・自覚まで 



◆高次脳機能障害は診断がむずかしい病気


交通事故やスポーツ,仕事中の事故などで頭を強打して発症する高次脳機能障害は,誰にでも突発的に起こりうる病気です。

頭を打つということは,病巣は脳であるわけですが,脳は大脳,中脳,小脳,脳幹その他の部位に分かれており,損傷した部位によって高次脳機能障害の症状が異なります。




ごく軽度の損傷の場合,高次脳機能障害を発症していても発見がむずかしい可能性があります。

しかし,事故の衝撃は,確実に脳の組織にダメージを与えており,脳の組織は再生しないため,健康な状態の脳に戻ることは不可能なのです。







◆見た目は事故前と変わらない,,,でも事故前のような生活ができない





高次脳機能障害は「見た目は健常者と変わらない」という点も,周囲の人の理解を得にくいものにしています。

「事故に遭って入院していたと聞いたけど,退院後は以前と変わらない元気なご様子でよかったですね」などと言われ,家族も本人もそのつもり,,,でも,実は脳の損傷のために,じわじわと異変が起きている可能性があるのです。




病院での生活と,退院後の暮らしを比べてください。

病室では,自分にできないことは看護師さんや病院のスタッフが滞りなく行ってくれます。
入院中,日常生活になにも支障はないと思っていても,実は病院スタッフの手厚いケアあっての賜物だったかもしれません。

退院後,自宅で暮らし,会社で仕事を再開したら・・基本的に自分のことは自分で行わなければなりません。周囲との人間関係構築にも気を使わなければなりませんし,仕事に専念しなければなりません。

やがて気づく違和感・・新しいことを覚えられない,大事な約束を忘れる,同僚と言い争うことが増えた。何も病歴がなければ,単に資質や性格の問題と片付けられてしまうことでしょうが,上記のようなトラブルは,高次脳機能障害が原因とみなすのが自然です。




病気が原因で社会生活に支障を来たしているのに,自分自身で病気に気付かない・・それが,高次脳機能障害の持つ恐い一面です。しかも,自分の言動に違和感を覚え始めるのが,脳に損傷を負ってから半年後という事例もあるのです。

つまり,高次脳機能障害は怪我と病気の因果関係を自覚しにくいということです。
頭部を強打したら,その時は何でもなくても,精密検査を受けることがいかに重要かお分かりいただけると思います。

高次脳機能障害の症状は,頭部強打のほかに統合失調症,アルツハイマー病,パーキンソン病,うつ病,発達障害などでも現れることがあります。

正しい診断を受け,適切な治療で症状を緩和させるためには,高次脳機能障害に詳しい専門員の診断が不可欠です。




▼参考記事
・高次脳機能障害の症状に気付くには,どのようにすればよいですか。
・被害者のご家族から被害者のご様子が事故前と変わったとお話があり,当事務所で高次脳機能障害の検査を推奨し,発症している事が分かり,適正な後遺症等級が認められ解決した事例
・高次脳機能障害と家族の会




(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 大澤一郎)
プロフィール
弁護士法人よつば総合法律事務所
地域最大級の弁護士14名が所属しております。事務所名の「よつば」は事務所に関わる人が皆幸せになるようにとの思いから名付けました。お気軽にご相談ください。
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