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交通事故による高次脳機能障害で,障害年金を申請する際に注意すべきことは何かありますか?

2017年11月13日
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交通事故による高次脳機能障害で,障害年金を申請する際に注意すべきことは何かありますか?

交通事故で高次脳機能障害になり障害年金を申請する場合は,日常生活でどのような支障がでているか医師に書面などで伝え,充実した後遺障害診断書を書いてもらいましょう。




 高次脳機能障害 : 障害年金申請手続き 



◆障害年金の申請はむずかしい?



障害年金の申請は手続きが複雑で,ようやく書類を提出しても不受理の場合も多いと言われています。

なぜ,障害年金は受給がむずかしいと思われがちなのでしょうか?

障害年金受給資格の審査は,ほぼ書類のみで行われますが,年金の制度が複雑であることと,提出種類が多いこととから,申し立てをしても書類が差し戻されることが珍しくありません。また,書類が整って審査をした結果,年金が支給されない事例も比較的多いのです。

つまり,年金制度の複雑さ,提出する書類の煩雑さゆえに障害年金の申請は敷居が高いと思われがちなのです。




実際に,交通事故で高次脳機能障害になった方およびそのご家族で,障害年金の申請をためらっている方も多いのではないでしょうか?

さらに高次脳機能障害の場合は,障害年金を受給する理由が精神障害であるということも,年金受給の敷居を高くしています。

事故に遭うまでは普通の生活をしていた家族が,たとえ高次脳機能障害という病気のせいではあっても,精神障害者であると認めたくないという気持ちも理解できます。

しかし,障害年金は国が制定した公的年金制度であり,生涯に渡って受けとることができるのですから,高次脳機能障害で受給資格がある方は,年金申請の手続きを行いましょう。







◆診断書作成は入念に


高次脳機能障害の人が障害年金を受給する場合,その根拠は「症状性を含む器質性精神障害」と認定されたということです。

なんとなくわかったようなわからないような表現ですが,精神疾患はどの程度の障害があるか,IQ(知能指数)を除いては数値などで客観的に判断できません。




そこで,高次脳機能障害の人の障害年金の審査にあたって,認定するかどうかの判断にもっとも大きな影響を与えるのが診断書です。

診断書の裏面には,「日常生活能力の判定欄」と,「日常生活能力の程度欄」があります。むろん,障害年金の申請者やその家族が書くのではなく、医師が記入します。しかし,主治医であれ,精神疾患の専門医であれ,患者さんの日常のふるまいをことこまかに観察しているわけではありません。




そこで重要なのは,家族による意見書の提出です。

感情的にならず,日常生活でどのような行動を取っているかを客観的に書面にしたため,提出しましょう。
食事は適切に摂っているか,気候に応じて適切な衣服を選び,身の周りを清潔に保っているか,家族と意思の疎通ができるか,感情の起伏,危険を回避できるなどについて,医師に書面で伝えます。

私たちは,日頃歯を磨く,顔を洗うなど,何の苦労もせずに何気なく日常の動作をこなしていますが,高次脳機能障害の人にとっては,それらの事ができない,もしくは本人ができていると思っていても,はたから見るとまったく違う動作になっていることがあります。

そのような日常生活の能力について,もっとも良く知っているのは家族です。
診断書の作成にあたっては,高次脳機能障害の人の日常を良く観察して,診断書を書く医師に正しく伝えてください。




▼参考記事
・医師などの外部専門家との連携体制充実 〜障害年金に特化した社会保険労務士との連携〜
・兼業主婦が高次脳機能障害になり,保険会社提示額0円から7600万円獲得した事例 〜高次脳機能障害の専門医をご紹介〜
・弁護士が本音で本当のことを書いた事務所の選び方




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