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パートをしている兼業主婦の場合,交通事故に遭い怪我で休んだパート代しか補償されないのですか?

2017年06月28日
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パートをしている兼業主婦の場合,交通事故に遭い怪我で休んだパート代しか補償されないのですか?

パートをしている兼業主婦の場合には,基本的に賃金センサスの女性の平均賃金によって保証を受けることができます。それを超える収入がある場合には,実収入が基準となります。




 兼業主婦 休業損害



◆兼業主婦でも休業損害が補償される




交通事故に遭うと,怪我をして働けなくなることが良くあります。

そうなると,事故がなかったら得られたはずの収入が得られなくなって損害が発生します。この損害のことを,休業損害と言います。




休業損害は,基本的に事故前に働いていた人に認められるので,典型的なケースはサラリーマンや個人事業者などの場合に認められます。反対に,事故前に働いていなかった人には休業損害は認められません。


ただ,主婦の場合には,実際に事故前に収入が無くても休業損害が認められています。
それは,主婦の家事労働には経済的な価値があると考えられているからです。

このことは,パートをしている兼業主婦の場合でも同じです。兼業主婦の場合にも、休業損害が認められること自体に問題はありません。







◆パート代を基準にすると不都合がある


兼業主婦の場合,基礎収入の考え方について問題が起こります。

休業損害は,基本的に「1日あたりの基礎収入×休業日数」によって計算されます。1日あたりの基礎収入については,基本的に事故前の実収入を使って計算します。




たとえば,アルバイトの人の場合には,アルバイト収入を基準にして計算することになります。
そうなると,兼業主婦の場合にはパート代で計算することになりそうです。



しかし,兼業主婦のパート代は非常に少ないことが多いです。たとえば月6万円のパート代の人の場合,1日あたりの基礎収入は2000円になってしまいます。

また,兼業主婦はパートだけではなく家事労働もしていますが,パート代だけを基準にすると,家事労働の部分が無視されてしまうことになります。


しかも,専業主婦との不均衡も起こります。専業主婦の場合には,1日あたりの基礎収入は,賃金センサスの全年齢の女性の平均賃金となるので,1日あたりだいたい1万円になります。
ところが,パートに出ているがために1日あたり2000円になってしまうのは不合理です。







◆パートの主婦の場合の基礎収入


以上のような問題があるため,兼業主婦の基礎収入は,実収入を基準にしません。


この場合には,基本的には専業主婦と同じように,賃金センサスの全年齢の女性の平均賃金を採用します。ですので,兼業主婦の基礎収入も,1日あたり1万円弱となります。




しかし,兼業主婦で全年齢の女性平均賃金を超える収入がある人の場合には,実収入を基準にします。
このように,兼業主婦だからといってパート代で休業損害を計算されてしまうことはないので,覚えておきましょう。






▼参考記事
・交通事故HP:主婦の交通事故の解決
・解決事例:兼業主婦の交通事故の解決事例
・よつばの交通事故への「想い」と「こだわり」:主婦としての休業損害


(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 佐藤 寿康)
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