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玉突き事故に巻き込まれてしまいました。私は誰に損害賠償を請求すれば良いのでしょうか?

 
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玉突き事故に巻き込まれてしまいました。私は誰に損害賠償を請求すれば良いのでしょうか?

基本的には,玉突き事故の原因となった車(玉突きの最後尾の車)の運転手に賠償請求することになります。ただし,他の運転手に急ブレーキ等の過失がある場合には,その運転手に対しても賠償請求をすることができます。




▼対象となる交通事故のニュース
「車5台絡む事故、1人死亡1人重体 熊本の九州道」

  玉突き事故:損害賠償 



◆はじめに


高速道路等での玉突き事故は,数多く起きています。今年の2月28日にも,熊本県の高速道路で,車5台が絡む玉突き事故が起きています。1人が死亡,1人が重体,7人が怪我をするという,非常に痛ましい事故でした。




もし玉突き事故に巻き込まれてしまった場合,いったい誰に対して損害賠償を請求すれば良いのでしょうか。

ここでは,場面を分けてお話をしたいと思います。







◆追突した車のみに過失があった場合


例えば,道路が渋滞していた,信号が赤だった,といった理由で停止していたにも関わらず,後ろから車両が追突してきて,玉突き事故が起きたような場合を想定してみましょう。

完全に停止している車に追突した場合,追突した車の運転手に100%の過失があるので,その運転手が損害賠償責任を負うこととなります。

したがって,追突された車の運転者や,玉突き事故に巻き込まれた車の運転者は,追突した車の運転者に対し,損害賠償請求をすることになります。




この図の例だと,Aさん,Bさんは,Cに対して損害賠償請求をすることになります。








◆追突された車(後ろから二番目の車等)にも過失があった場合


例えば,上の図のB車が,前方に停車しているA車に直前で気づき(前方不注意),急ブレーキをかけたことにより,C車がB車に追突し,その結果,玉突き事故が起こってしまった場合を想定してみましょう。

この場合には,追突されたB車の運転手にも一定の過失(通常,一般道路だと3割,高速道路だと5割の過失があるとされます)があるので,Bも損害賠償責任を負うこととなります。したがって,Aさんは,Cだけでなく,Bに対しても損害賠償請求をすることができます。




なお,賠償金の両取りはできませんが,Aさんは,B・Cの両方に対して請求することはできます。この場合,B・Cは,2人で連帯して,Aさんに対して賠償金を支払うこととなります(簡単に言うと,賠償金が支払われないリスクが半減するイメージです。)。






◆おわりに


このように,玉突き事故に巻き込まれてしまった場合,基本的には玉突き事故の原因となった車(玉突きの最後尾の車)の運転手に対して損害賠償請求をすることになりますが,追突された車(後ろから二番目の車等)にも過失がある場合には,その運転手に対しても賠償請求をすることができます。


玉突き事故を起こしてしまった加害者側から考えると,被害車両のすべてに賠償をしなければならない(=被害者が多数存在する)ので,非常に高額な賠償責任を負う可能性が高いと言えます(任意保険に入っていても,対人賠償保険に上限を定めていた場合,その上限を超えてしまう可能性もあります。)。


▼参考記事
・交通事故ブログ
「弁護士が交通事故の被害にあうとどうなるのか その1【まさかの追突事故?!編】」
・解決事例005
「非該当でも弁護士費用特約使用により保険金の増額をした事例」




(弁護士法人よつば総合法律事務所  弁護士 村岡 つばさ )
プロフィール
弁護士法人よつば総合法律事務所
地域最大級の弁護士14名が所属しております。事務所名の「よつば」は事務所に関わる人が皆幸せになるようにとの思いから名付けました。お気軽にご相談ください。
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