お酒を飲んでも,一晩寝れば,翌朝に運転しても大丈夫でしょうか?

2017年03月03日
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お酒を飲んでも,一晩寝れば,翌朝に運転しても大丈夫でしょうか?

飲んだお酒の量・睡眠時間・体質等にもよりますが,お酒を飲んだ翌朝の運転が飲酒運転に当たるとして処罰されたケースもあるので,注意が必要です。



▼対象となる交通事故
「酒気帯び運転で車に追突 県教委、男性教諭を免職「寝たので大丈夫」」

 一度寝たのに飲酒運転? 飲酒翌日の運転に要注意


◆飲酒運転


昨年の8月,埼玉県で61歳の男性が,酒気帯び運転で事故を起こしたとして逮捕されました。
事故を起こした男性は,「一度寝ているので,事故を起こさなければ大丈夫だろう」と考え,車を運転したと供述しています。

事故を起こしたお酒を飲んでから,身体からアルコールが抜けるまでには,一定の時間がかかります。

どれくらいの時間が経てば車を運転して良いのかという点は,飲んだお酒の量や個人差(性別・体格・お酒の強さ等)にもよるので,明確に申し上げることはできません。


一般には,体重約60sの成人男性が,アルコール1単位(ビール中瓶1本程度)を飲んだ場合,アルコールが抜けるまで,約3時間〜4時間かかると言われています。







◆事案


ここでは,実際に沖縄で起きた事件を紹介したいと思います。
この事件は,お酒を飲んでから12時間程度経過していたにも関わらず,基準値を超えるアルコール量を体内に保持していたとして,酒気帯び運転として処罰された(懲役8ヵ月,執行猶予3年)という事件です。


時系列は以下の通りです。
【事件前日 PM19:00〜22:00頃】
Aは,事件前日の19時頃から,350ミリリットル入りの缶ビールを4本と,大きめのグラスに泡盛と水の割合が,7:3から8:2程度の泡盛の水割りを1杯飲み,22時過ぎに就寝した。

【事件当日 AM5:00頃】
Aは午前5時頃起床し,入浴等した後,午前6時30分過ぎ頃に,自動車を運転して勤務先に向かった。

【事件当日 AM8:00頃】 
Aは,午前8時頃,勤務先での打ち合わせを終え,勤務先から建築工事現場に行くため再度自動車を運転したところ,午前9時23分頃,車両との追突事故を起こした。

【事件当日 AM10:21頃】
現場に到着した警察官がAに飲酒検知を行ったところ,Aから,呼気1リットルにつき0.39ミリグラムのアルコールが検知された。


酒気帯び運転として処罰されるのは,呼気1リットルあたり0.15mg以上もしくは血液1ミリリットルあたり0.3mg以上のアルコールを保有した状態で車両を運転した場合です。

Aさんから出た0.39mgという数値は,この基準を大きく上回る数値であることからも,お酒が抜けるまでにかなりの時間がかかることが分かると思います。







◆法的責任


飲酒運転をしてしまった場合の法的責任については,以前,このブログで記事を書いていますので,そちらをご参考ください。「飲酒運転の加害者は,その後どんな処分が科されるのですか?」

上の事案のように,お酒を飲んでからかなりの時間が経過していたにも関わらず,酒気帯び運転とされたケースもあるので,お酒を飲んだ翌朝の運転は,注意が必要です。通勤などで必要な方も多いと思われますが,お酒を飲んだ翌日,特に翌朝の運転は控えるようにしましょう。







(弁護士法人よつば総合法律事務所  弁護士 村岡 つばさ)
プロフィール
弁護士法人よつば総合法律事務所
地域最大級の弁護士14名が所属しております。事務所名の「よつば」は事務所に関わる人が皆幸せになるようにとの思いから名付けました。お気軽にご相談ください。
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