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車線変更の交通事故の過失割合は,どのような割合になりますか?

 
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車線変更の交通事故の過失割合は,どのような割合になりますか?

基本的には車線変更をする車の過失割合が高くなりますが,ケースごとの修正要素に応じて,後ろの車の過失割合が高くなることもあります。




 車線変更:過失割合と修正要素  



◆基本の過失割合と修正要素


交通事故では,過失割合が重要な問題となります。自分の過失割合が高いと,その分相手に請求できる損害賠償金が減ってしまうからです。

そして,交通事故の過失割合には,基本の過失割合と修正要素があります。基本の過失割合とは,そのケースの類型において,修正要素がなければ基本的に認定すべき過失割合のことです。




これに対し,修正要素とは,基本の過失割合以上に特殊な事情がある場合,その事情を考慮して過失割合を増減することです。たとえば,一方の自動車に著しい過失があるケースなどでは,その自動車の過失割合が基本の過失割合よりも5%〜15%程度上がります。







◆車線変更の交通事故の基本の過失割合


それでは,車線変更の際に事故が発生した場合,基本の過失割合はどのようになるのでしょうか?

これについては,基本的に車線変更をする車の過失割合が高くなりますが,後ろの車も0にはなりません。具体的には,基本の過失割合が,進路変更をした車:後ろの車=70:30となります。



単純な追突事故のケースでは,基本の過失割合が,前の車:後ろの車=0:100となるのと比較しますと,車線変更の場合には進路変更をする前の車にとって,かなり厳しい見方をされていることがわかります。
それは,進路変更をする際には,進路変更後の後続車の速度や方向を急に変更させるようなことはしてはならないという注意義務が課されているからです。






◆修正要素


車線変更の事故には,修正要素もあります。
まずは,進路変更をする前の車の加算要素を見てましょう。

進路変更禁止場所の場合  +20%
進路変更の合図無し    +20%
後ろの車に初心者マークあり +10%
進路変更車に著しい過失あり +10%
進路変更車に重過失あり   +20%


次に後ろの車の加算要素を見てみましょう。

時速15q以上の速度違反 +10%
時速30q以上の速度違反 +20%
後ろの車がゼブラゾーンを走行していた +10〜20%
後ろの車に著しい過失あり +10%
後ろの車に重過失あり   +20%


以上のように,車線変更の交通事故の場合,基本的には車線変更をする車の側の過失割合が高くなりますが,ケースごとの修正要素に応じて,後ろの車の過失割合が高くなることもあります。

もちろん,修正要素があるかないか自体が争いになることもあります。
話合いで解決できなければ,最終的には裁判所に持ち込み,証拠で判断されることになります。ドライブレコーダーの証拠力が強くなってくることもあります。

過失割合の修正要素の多くは,交通ルール違反があったことを内容とするものです。ですから,自動車を運転する場合には、くれぐれも交通ルールをしっかり守ることが重要です。

また,相手との示談交渉において,保険会社から提示された過失割合に納得ができない場合には,弁護士に相談すると妥当と思われる過失割合を教えてもらうことができます。今,車線変更の事故に遭って過失割合の問題で悩んでいるなら,一度弁護士に相談してみると良いでしょう。




▼参考事例紹介
当事務所の解決事例 No.029
「過失2割でも14級9号により591万円を獲得した事例」

(弁護士法人よつば総合法律事務所)


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