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過失割合の「修正要素」とは何ですか?

 
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過失割合の「修正要素」とは何ですか?

その事故の特殊性を考慮して,基本の過失割合を修正する要素のことを言います。




 修正要素 



◆基本の過失割合


交通事故が起こった場合,過失割合が争点になることが多いです。
自分の過失割合の分は,相手に請求できる金額から減らされてしまうため,お互いに自分の過失割合を減らそうとして争いが起こることも多いです。

過失割合にはケースごとの基準があり,ここでは「基本の過失割合」と「修正要素」が定められています。

基本の過失割合とは,ケースごとの基本となる過失割合です。これに対し修正要素とは,その事故の特殊性を考慮して,基本の過失割合を修正する要素のことです。

たとえば,信号機のある交差点で直進車同士が衝突した事故が発生したとき,交差点進入時の信号表示が双方とも赤色だった場合は,基本の過失割合が50:50となります。
しかし,どちらかの自動車に「相当のスピード違反」や「飲酒運転」などの問題行為がある場合などには,修正要素が適用されて,それらの問題行為がある方の自動車の過失割合を上げることを検討します。







◆修正要素の具体例


それでは,過失割合の修正要素にはどのようなものがあるのでしょうか?
以下で具体的に見てみましょう。


@自動車の修正要素

まず,自動車の修正要素を見てみましょう。
自動車の修正要素としては,徐行義務違反や右折禁止違反,進路変更する際の合図をしなかった場合,15q以上の速度違反,その他の著しい過失や重過失などが加算要素となります。

著しい過失とは,通常想定されている程度の過失を超える大きな過失のことです。
たとえば,著しい前方不注視があったり酒気帯び運転があったりすると,著しい過失があったと評価される可能性があります。
重過失とは,故意に近いほどの重大な過失のことです。たとえば,無免許運転や酒酔い運転のケースなどでは重過失が認められる可能性が出てきます。

これらの修正要素が適用される場合には,その程度に応じて自動車の過失割合が5%〜20%程度上がります。




A自転車の修正要素

自転車にも過失割合の修正要素があります。
自転車と自動車との事故を例にとると,たとえば,自転車の運転者が高齢者や児童などであれば過失割合が下がります。
夜間の事故の場合,自転車側の過失割合が上がる方向で修正されます。
これら以外の著しい過失や重過失などによる加重については,自動車の場合と同じです。




B歩行者の修正要素

歩行者の場合にも過失割合の修正要素があります。

歩行者と自動車との事故を例にしますと,歩行者が高齢者や児童、障害者や幼児であれば過失割合が下がりますし、事故現場が住宅地や商業地なら過失割合が下がります。
歩行者が集団で移動していた場合には、歩行者側の過失割合が下がります。

事故現場が幹線道路であったり夜間の事故であったりするケースでは、歩行者側の過失割合が上がります。

このように、過失割合にはたくさんの修正要素があるので、それぞれのケースについて正確に判断する必要があります。わからないときには、弁護士に聞いてみると良いでしょう。




▼参考事例紹介
当事務所の交通事故解決事例No,025 
「控訴審において当方に有利な過失割合が認められた事例(14級9号)」

(弁護士法人よつば総合法律事務所)
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