ここでは最近の交通事故の注目の裁判例を紹介します。
2017.10.18 |
「自賠責の後遺障害認定が覆された事例」 大阪地裁 平成27年10月21日判決(自保ジャーナル1963号) ![]()
このことについて,被害者は,ブログという誰もが見られるようになっている媒体においては,あまりネガティブなことは書けないから,事実と異なる書込みをしたのだと主張しました。しかし,判決は,被害者が事故に遭い,そのため被害者の体調が万全でないことを記載した書込みがあることを指摘して,この主張を退けました。 「行動調査」「行動調査の違法性」でもお書きしましたが,任意保険会社が被害者の訴える症状などに疑問をもって被害者の行動調査をすることはあります。近年は,ブログやSNSの投稿をチェックしていることも多いです。あまりネガティブなことは書けないとはいえ,実際は症状が重いのに,症状が大したことはないと思わせるような書込みをあえてするのは,避けたほうが良いでしょう。 |
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2016.10.20 |
「行動調査の違法性」 大阪地裁平成28年2月25日判決(自保ジャーナル1973号) ![]()
たとえば自宅内部を望遠レンズで撮影したというのであればプライバシー侵害の程度は高いといえるでしょうけれども,道路や公共交通機関などにいるときにされた尾行や写真撮影はプライバシー侵害の程度はそれほど高くないと,この裁判例は判断しました。 |
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