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81. 交通事故における弁護士の役割(弁護士 加藤貴紀)


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 よつば総合法律事務所の弁護士の加藤です。
 
 交通事故の被害に遭った時,加害者が保険に入っている場合には,その保険会社から治療費や通院慰謝料などの損害賠償を受けることになります。
 この損害賠償の額は,低額な自賠責基準から高額な裁判所基準まであるのですが,通常保険会社が最初から裁判所基準による額を提示してくることは少ないというのが現状です。この理由としては,保険会社も慈善事業をやっているわけではなく営利を求めるためにやっているということが第一にあると思いますが,損害を賠償するということについて保険会社の適切な損害の賠償をするということへの認識できていないということも理由の一つとして挙げられるかもしれないと私は思っています。
 保険会社によって支払われる賠償額は,弁護士が受任して交渉することですぐに増額されることがよくあります。以前,当事務所の弁護士が交通事故に遭って,リハビリのため病院に通院しておりました。そして,通院が終わって賠償額の交渉をする段階になって保険会社から賠償額の案を提示されたのですが,やはりその賠償額は自賠責基準に基づくものでした。その弁護士は,裁判所基準に基づく賠償額を示したりして保険会社に増額を求める交渉を続けたのですが,保険会社の担当者の回答は,「弁護士をつけていないから裁判所基準にはならない。」と言うものでした。これに対して,私がその弁護士から委任を受けて保険会社に連絡したのですが,たった一本の電話で賠償額が倍に増額されました。
 交通事故における損害賠償とは,被害者が交通事故によって物を壊されたり,通院したりすることによって被った損害分を支払ってもらうことで,生じている損害が変化するものではないと思います。弁護士が就いたか否かを問わず,被害者が賠償を受けるべき損害は決まっているのです。後は,その損害の内,どれほどの部分を賠償するかという問題が残るだけです。そして,弁護士をつけるだけで保険金が増額されるというのはあまりにも不合理なものです。
 このような運用がなされている以上,私達弁護士がやるべきことは上記のような事実を周知し,交通事故の被害者が適切な賠償を受けられるようサポートすることであると思います。当事務所は,積み重ねてきた交通事故の知識とともに,交通事故被害者の方が適切な賠償を受けられるようにしたいという気持ちを持って事件対応に取り組んでおります。


よつばの交通事故への「想い」と「こだわり」  ~「慰謝料について」編

■082  弁護士費用特約制度利用の現状(弁護士 加藤貴紀)
■081  交通事故における弁護士の役割(弁護士 加藤貴紀)
■078  死亡事故における慰謝料(弁護士 小林義和)
■077  死亡事故に場合における生活費控除率(弁護士 小林義和)
■066  後遺症(14級9号・12級13号)における逸失利益(小林義和)
■065  将来介護費について(弁護士 小林義和)
■043  休業損害・逸失利益について(弁護士 小林 義和)
■041  賠償の大きな要素 慰謝料について(弁護士 小林 義和)
■039  慰謝料について増額される場合 (弁護士 小林 義和)
■029  事故後すぐに生活の保障が必要な場合(弁護士 粟津正博)
■028  主婦としての休業損害(弁護士 粟津正博)
■027  慰謝料増額(弁護士 粟津正博)



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