67. 弁護士の個性やキャラクターを探る(弁護士 三井 伸容)
①地域密着型弁護士??
昨今,弁護士が急増しているのはよく知られているところです。実際に皆様が「交通事故 弁護士」と検索すると,たくさんの法律事務所が出てくると思います。
法律事務所によって様々な特徴があると思いますが,弊所の特徴としてひとつあげられるのは「地域に密着している」というところです。
今回は弊所のような地域密着型事務所について,その良いところを簡単にご紹介させて頂こうと思います。
「情報収集がしやすい」
まずは「情報収集」で有利な面があると思います。
例えば,これまでのご依頼者様は,近隣の病院に通院されている方が非常に多く,弊所のご依頼者様の中には,同じ病院や同じ主治医の先生に診てもらっている方が複数いらっしゃいます。
そのような状況のため,あらゆる地域のご依頼を受けている弁護士よりも,近隣の病院について色々な情報が集まりやすい状況とはいえそうです。
また,同様の理由により,弊所の弁護士が何度もお会いしている近隣のお医者様もいらっしゃいますので,こちらとしてもお話しなどを伺いやすいというメリットがあります。
「調査がしやすい」
後遺症の認定の場面や裁判で医学的な部分が争点になっている場面で,私は,主治医の先生にお話を伺いに行くことがあります。そのような場合でも,ご依頼者が通われている病院が近隣のため,軽いフットワークで動くことができます。
また,過失割合について事故態様が争いになっている場面では,図面や写真だけではなく事故現場を見ることも重要な場合があります。その意味では,事故現場が事務所から比較的近いですし,また,弁護士によっては実際に歩いたり,自動車で走ったことがある道路が事故現場だったりするので,調査の面で有利な面があるのではないでしょうか。
「地域の専門家に協力してもらいやすい」
弊所は地域密着ゆえ,協力して下さる専門家の方々も地元の地域の方が多いです。状況に応じて他の専門家の協力が必要なときも,同じ地域の専門家であれば,依頼者様がその専門家の協力を得やすいといます。
弊所のような地域密着の事務所には上記のようなメリットがあります。
もっとも,地域密着であれば全て上記のようなメリットがあるわけではないと思います。前提として「その地域で交通事故を多く扱っている」ということが重要であると思いますのでその点はご注意ください。
是非,ご参考になれば幸いです。
②弁護士それぞれ?
「知識と経験は弁護士それぞれ?」
「弁護士」というと,皆さんはどのようなイメージをもたれるでしょうか?
私が外で弁護士を名乗った場合,雑談でたまに言われるのが「弁護士って分厚い六法全書の内容が全部頭に入っているんでしょ?」という質問です。
ご期待に沿えず非常に残念ですが,私の脳みそではそのようなことができません(もしかしたら全ての法律が頭に入っている弁護士もいるのかもしれませんが…。)。
しかしながら,実際のところ,弁護士は,六法全書の内容を頭に全て入れたからといって事件を何でも解決できるわけではないと思います。
交通事故を例にとれば,法律の条文以外にも,以下のような知識が必要な場合があります。
・事実上法律と同様のルールになっていることがある「過去の裁判所の判断」がどのようなものだったのか。
・「法律には書いてない現場特有のルール」たとえば「自賠責で後遺障害認定を適切に得るにはどのような点に注意をすれば良いのか」なんてもの。
・「医学知識」…適切な後遺障害の獲得や,後遺障害が争点になった裁判では必要になってきます。
・「工学知識」…事故態様について双方の言い分が食い違うような場合に必要になることがあります。
・「各種社会保険」…実はけっこう関わってきます。詳しくは私が以前書いたこの記事をご覧ください。(⇒http://kotsujiko-yotsubasougou.com/10300/19/)
このようなあらゆる知識を身に着けるには,もちろん「勉強」も必要ですし,本を読んだり人に聞いてもわからないことについては「経験」も必要になってきます。
司法試験に受かるところまではおおむね同じような勉強をしてきている弁護士も,実際に弁護士として働き始めてからはその方向性が全然違います。
各弁護士の興味や意欲,職場の環境などによって「知識」「経験」が異なってきますので,弁護士へ依頼する際には特にその見極めが重要なのです。
「キャラクターも弁護士それぞれ?」
弁護士というと,「真面目」「固そう」なんてイメージがありますが,別に弁護士みんながそうなわけではありません(少なくとも,私はあまり「真面目」「固そう」とは言われませんし,学生時代の同期の弁護士達を見ていても色んな人がいます。)。
弁護士に相談する際には,もちろん上記のとおり,その人の「知識」「経験」がどの程度か見極めるのも重要ですが,その弁護士がどういうタイプの人間かを見極めることも忘れてはいけません。
人生の一大事である交通事故では,被害にあった自分の人生観・価値観なども重要な視点ですし(経験上,事故の結果が甚大であればあるほど,そういう部分が重要になってくると思います。),また,弁護士もそこには十分配慮する必要があると思います。
その意味で依頼する弁護士のキャラクターや考え方が自分に合っているか,というのもひとつ重要かもしれません。
交通事故に関して弁護士にご依頼をされる際には,そのような観点からも是非弁護士を見てみてください。
よつばの交通事故への「想い」と「こだわり」 「事務所の取り組みと弁護士の交通事故への想い」編
よつばの交通事故への「思い」と「こだわり」topへ
⇒ご相談の前に必ずこちらをクリックしてください。